フランシウム87

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フランスの大学に留学したいなら、日本の大学に入るべき理由

この記事を見つけた人は、きっと僕と同じようにフランスの大学に留学したいと考えて情報を探していた人でしょう。

僕は日本の大学に行かずに、一度日本で社会人を経験してからフランスの国立大学で1年生から勉強を始めました。その傍ら、このブログを書いています。

ブログに寄せられる質問で多いのが、「高校卒業してフランスに留学したいのですが…」というものです。海外に出る学生が少なくなっている昨今、フランスに留学したいと考えるのはとてもいいことだと思います。

でも、ちょっと待って!あなたの留学計画、もしかしたら日本の大学に行った方がうまく進むかもしれませんよ!?

 

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海外の大学に入りたいと思っているんだったら、日本の大学に行く必要はありませんよね。一見矛盾しているようですが、僕の体験から一度は日本の大学に行ったほうがいいと思います。

僕は高校を卒業して海外に住んでみたいなぁっていう気持ちから、最初のスペイン長期留学を始めました。日本の大学には通わなかったのです。

正確に言うと、入試は受けたのですが、落ちてしまったので通えなかったのです。

なので、僕みたいに「日本の大学に進まないなら、日本の入試は関係ないや~」っていう人にはぜひ知っておいてもらいたいことなのです。(あまりいなかったらすみません




 

海外の大学に通うって魅力的♪でも、そんなに簡単に入れるの?



結論から言うと、ヨーロッパの大学には簡単には入れてしまいます。
僕は今、理系の国立大の学生ですが、入試なんてありませんでした。

しかも、もともと僕は超文系ですw

ヨーロッパでは、日本の入試は”アメリカスタイル”だと言われています。
アメリカも日本のように国公立大学の大学間にレベルの差があるので、大学に入りたい人は入試というふるいにかけられて、残った人だけが入学できるシステムなのです。中国や韓国も同じです。

一方、ヨーロッパでは教育は平等に受けられるべき、という考えが古くからあるので、勉強したい!と思う人にはいつでも&誰にでも門が開かれているのです。

僕も「ここで勉強したい!」って理系の大学に願書を出したら、学校に入学を認めてもらえたのです。

じゃあ、日本の高校卒業したらすぐに海外の大学に行っても問題ないじゃん。と思いますよね?
ここにちょっとした落とし穴があるのです。





 

大学=国の最高学府



忘れがちだけど基本的なこと。大学は国の最高学府として存在しています。やる気のない学生がたくさんいると、その意義を忘れてしまいがちですが…日本もフランスも。

となると、日本の高校を卒業しただけでは、フランスの大学に願書を出しても「うちの国の最高学府で学ぶだけの資格があるのか?」と疑問に思われてしまうんですね。

高校卒業後に、海外留学を視野に入れた専門学校では「ファウンデーション」という大学準備講座みたいなものがあります。そうした学校に行けば基礎を固めたという証明を作ることができます。

私の高校の友人に、日本で専門学校に通って、後にイギリスの某有名大学に入った人がいました。彼女は高校の卒業資格しかなかったのですが、専門学校で得たファウンデーションの経験があったことで大学入学を認めてもらえたのです。

何の肩書もない高校卒業レベルだと、いきなり欧州の大学に留学!というのはちょっと難しい話なのです。

 

でも、留学できないことはありません



例えば、僕は理系の大学に通っていると言いました。その前は文系の大学内部にある語学学校に通っていました。

国立大の中にある語学学校という事で、大学学部扱いはされません。しかし私立の語学学校とも違って、大学内の語学学校である程度の成績を修了すれば、同じ大学内の一般学部に入学することができるというシステムがあったのです。

簡単な話、エスカレーター制ですね。

僕は理系の学部で勉強したかったので、残念ながらこのシステムを活用することはできませんでした。日本人の友人の中にはこのエスカレーターシステムを利用してフランスの大学に編入した人が結構います。

とはいえ、フランスのすべての大学が同じようなシステムを持っているわけではありません。

 

日本の大学入学許可証を提示する必要性



そうしたことを考えると、「高校を卒業したあと日本の大学に進学する予定はない」と考えている人も、とりあえずは入学許可証だけでも取っておけば?とアドバイスしたいのです。

特にフランスにはバカロレアという、かのナポレオンが作り出した教育システムがあります。

バカロレアとは、高校の卒業試験と大学入学試験が一緒になったもの。バカロレアをパスすれば大学入学資格を得た、という事になるのです。
つまり、フランスの大学に入るためには、バカロレアと同等かそれ以上の証明書が必要になります。

フランスでは高卒とは言え、バカロレアが大学入学証明をカバーするので、日本の高校卒業証明書とは少し違う証明書になるのです。

なので、「バカロレアと同等かそれ以上の書類」というと、日本では「高校卒業証明書+(少なくとも)大学の入学証明書」が必要になるわけです。

大学の入学証明書のほかには、大学在籍証明書や大学卒業証明書ももちろん使えます。




 

いつか、どこかで勉強したくなったときのために



フランスに限らず、他の国の高等教育機関(大学や専門学校)で勉強したいと思った時に、今までの勉強の経歴が審査されます。

いつか、どこかの国で勉強したくなった時のために、高等教育機関で勉強することを認められるだけのレベルを証明するものは大切ではないでしょうか。

より専門的な分野を勉強する人は、それに特化した証明書や資格が必要になってくると思いますが、最低でも日本の大学に入れるだけの資格はある!ということを証明するものは持っておいたほうがいいのです。

 

こういうこと、日本のフランス大使館やキャンパスフランセでは教えてくれないんですよね。留学準備中にskypeで遠方からでも相談できるSchool With で情報収集をすると良いでしょう。メールで問い合わせよりweb相談のほうがスムーズに話が進むのでお勧めですよ。


海外で勉強するっていう事は、大変なことだし分野によっては時間の無駄になると考える人が多いけど、何より刺激的なことが多いのでおすすめですよ~^^

 

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