フランシウム87

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フランス語の綴りが変わって…その後。

昨年、フランス人を震撼させたニュース。

それが、フランス語の綴りを簡略化させるという制度。

 

この新制度についてはこの記事で取り上げたのですが(で、フランス語の発音は変わるの?┃アクサン・シルコンフレックスをはじめフランス語の綴りが大きく変わります! - フランシウム87)、その後、こんな記事が掲載されていたので紹介します^^

 

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綴りの改変に嘆くフランス人

 

いつもはフランス語は綴りが難しい、フランス人でさえフランス語を描くのは大変だ、とか言っているくせに、いざ御上が「じゃあ簡単にしましょう」っていうと「いやだー!」って反対する。

 

まぁ、これは「上京して分かる、田舎の良さ」みたいな感じで、無くなるとわかる良さってあるよね。ってこと。

 

さて、今回紹介する記事はこちら。

 

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ちょっと見えにくいのですが、記事の前半部分は今回の新制度がどのような変更をするのか、という事についてざっくりと書かれています。

ここでは、フランス語の"pha"すなわち「ファ」の音が、"fa"に統一されることに触れて書かれています。

 

 

analphabèteは良い音を奏でるか?

 

さて、後半部分では”analphabète”という単語について書かれています。

この単語の意味は「文盲の人」という意味で、読み書きができない人、ひいては無知・無学を表す言葉です。

 

この言葉の最初のanは「否定」を意味する接頭辞ですが、その後には"alphabète"とありますね。これはまぎれもなく、日本語で書くところの「アルファベット」、つまり、エービーシーです。

 

なんでエービーシーの事をアルファベットというのでしょうか。

それは、アルファベットの祖先であるギリシャ文字に答えがあります。

数学や化学などを勉強しているとよく使うのですが、ギリシャ文字を頭から言ってくとαβγδε…と続きます。読みは「アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロン…」ですね。

もう気づいたと思いますが、このギリシャ文字最初の2文字が「アルファベータ」で、それが「アルファベット」になっているのです。

 

つまり、”analphabète”の"alpha"が"alfa"になると都合が悪いのです。

さて、問題を先に進めてみましょう。

"alpha"が"alfa"に変わってしまうと、今度は単語内での区切りの位置が変わっていきます。つまり、”anal/fa/bète"になるわけです。

それぞれの訳は、"anal=肛門" "fa=ドレミ音階の第4音" "bète=ちょっと間抜けな奴"

つなげると、"con qui fait de la musique avec son trou de balle"(銃痕で音楽を奏でる馬鹿)という意味になるとのこと。あ、ちなみにtrou de balleは「銃痕」と訳しましたが、もう一つ意味があります。この文章の意味は、むしろその「もう一つの意味」のほうで成立すると思います^^気になる人はgoogle画像検索でもしてみましょう。

 

(…ここで冒頭の画像を見ていただきたい!)

 

 

おわりに

 

うーん、やっぱりフランス語は難しくて初めてフランス語なんですね。

フランス語勉強している皆さん、がんばって旧来のフランス語でしっかりと勉強しましょう(笑)