フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

南フランス 秋のワイン祭り

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ブドウの収穫も終わり、次々と2016の新酒がボトリングされるこの季節。

つい先日には、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁になったばかりですよね!

francium87.hatenablog.jp

僕が住んでいる南仏・モンペリエでは、先週末にワインのお祭りがありました^^

3日間のうち、前半2日間は町中にワインブースができ、そこでモンペリエ産のワインを3杯=5€で飲めるのですが、僕はこのイベントに行くチャンスがありませんでした。

そのかわり、最終日のワイン醸造所に直接行って試飲をするイベントに参加してきたので、その時の様子をご紹介します^^

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mokuji

 

 

3日間開催されたワイン祭り

 

フランスの食卓にとって、ワインはなくてはならない存在です。アペロ(食前につまんだりしながら飲むお酒)、パーティー、ピクニック…もちろん日々の食事にもワインは欠かすせません。

南仏というのは、年間を通して天気のいい日がとても多く、さんさんと降り注ぐ太陽と温暖な気候、石灰質を含む土壌など、ワインのためのブドウを栽培するのにふさわしい条件がそろっています。

 

モンペリエ市も、他の南仏の町に負けず劣らず、多くのワインを作りだしています。

今回3日間開かれたワインのお祭りは、すべてモンペリエ市内で生産されたワインを紹介するための、いわば物産展のようなものです。

5€で3杯もワインが飲めるなんて、フランス人が足を運ばないわけがありません!

ワインの試飲で賑わう屋台の隣では、ソーセージをはじめとするいろんな肉のグリルや、カキやエビなどを売る屋台も並んでいます。

ワインを片手に食べる!しゃべる!これがフランス流のお祭り風景です。

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ドメーヌ(ワイン醸造所)を訪れる

 

前半2日間では町の中心に設営されたブースで、様々なワインを試飲することができます。気に入ったらそれを買って飲むのですが、より詳しくワインの醸造所のことが知りたくなったら、実際にワインを作っているところへ足を運ぶことになります。

でも、ワイン農家だって繁忙期があります。また、アポなしでちょろっと行っても見学を受け付けてくれるところもあれば、事前に予約が必要なところなど、醸造所によって対応の仕方は全く違います。

また、わざわざ市内から離れたワイン農家まで車で行くのもちょっと面倒くさい…

 

そんな消費者と生産者の距離を縮めるため、今回の祭りの3日目は、モンペリエ市内のワイン農家を、すべて一般向けに開放する日となっていました。みんな、気に入ったワインの場所を地図上にチェックして、車で向かいます。

 

僕は、今回Saint-Drézéryという、モンペリエ市内から少し北に位置する地域に行ってみました。ここは、言わずと知れたモンペリエの名ワイン産地、Pic-saint-loupからほど近い地域です。どんなワインに出会えるのか、楽しみ!

 

 

いざ、ドメーヌへ!

ドメーヌというのは、ワインのブドウの栽培から、醸造、瓶詰までの作業を一貫して手掛けるワイン農家のことです。南仏のワイン農家は比較的小規模なものが多く、業態も家族経営のところが多いのです。

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家族経営なので、ワインの試飲会場でワインをサーブしてくれるのも、醸造所のオーナーの奥さんだったり、親戚のおばちゃんだったり、先代のオーナーが「今日は!」とばかりに張り切っていたりして、とても面白いのです。

 

この日、最初に訪れたワイナリーでは、ワインの試飲をするには~という先代オーナーの説明があまりにも長く、立って話を聞いていたので足が折れるかと思いました。

ここでの試飲は計5本。産地は同じだけど品種が違うもの、保存料が使われていない「ビオワイン」などの違いの話を聞きながらの試飲です。

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試飲ブースのすぐ隣には、南仏のクリスマス人形、「サントン」が飾られていました。陶器などでできている人形たちで、イエス・キリスト誕生の場面を模型のようにして飾ります。子供たちに大人気!

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屋外ではちょっとしたグリルやシーフードの屋台も出ています。ワインに限らず、ビールも売られていて…ちょっと辺りを見回したら、ワインよりビールを飲んでいる人のほうが多くいました。いいのこれで?

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シックな空間で試飲

 

ワイン農家巡りは、もちろんワインを楽しむことが目的ですが、それ以外にもワインで一財築き上げた功績を見たり、無限に広がるブドウ畑を眺める楽しみも忘れてはいけません。

 

2つめに訪れたワイナリーは、入り口にたどり着くには、ながーく続くオリーブの木が並ぶ道を走らなければいけないような立派な場所でした。

その横に展示されている「世界一大きなワイン樽」。

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ワインの木も黄色や赤に紅葉します。夕日に照らされた秋のワイン畑は、まるで金色の絨毯のよう。

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なかなか高額な南仏ワイン

 

モンペリエをはじめとする南仏のワインは、おいしくて価格がお手頃という理由で、フランス全土で親しまれています。

どれくらい価格がお手頃かというと、ここら辺のデイリーで飲まれるワインは、1本10€もしません。

 

とはいえ、中には結構いい値段のワインも合うんですよね。

この2つめに尋ねたワイナリーも、一本あたり50€くらいするワインを手掛けていました。南仏ワインとしては、かなり強気の値段設定です。

オーナー自らが、それぞれのワインの違いを説明してくれます。個性を把握するために、味見をする順番もちゃんと決まっています。

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試飲スペースはとってもゆったりとした趣。

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フランスを代表する製品「ワイン」は、なかなか儲かるようですね^^

奥にはステンレスタンクがたくさん並んでいました。

 

やっぱりフランスだな、と思うのは、ワイナリーでもアートがあるという事。

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日本でも、最近は日本酒の蔵元がいろいろなアクティヴィテイを展開していますよね。伝統と芸術の融合が、こういったところでも見られるというのは、とても楽しいことです。

 

ちなみに、こちらのワイナリーではオリーブオイルも手掛けていました。

オリーブオイルにも、味や香りの判断基準があるようで、曰く、果実味・凝縮度・土地の個性の3つの判断基準でオリーブオイルは楽しむのだそう。

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ここのワイナリーの紋章もとってもユニーク。2つの羊の頭がモチーフになっています。

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ここでは5種類のワインを飲み比べ。

 

 

 

やっぱり南仏なら、ガツンとしたのがお好き?

 

3つめのMas d'Arcaÿに着くころには、すっかり日が陰っていました。

一応、今回のイベントは19時までやっている様なのですが、僕たちがこのワイナリーに着いた時には、訪問客が自分たちを含めて3組しかいませんでした。

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ここのワインは、先に試した2つのワイナリーのものとは全く違います。

濃いのです。味がとっても濃い。

どういう風に濃いのかというと、ブドウジュースを濃縮して濃縮して、アルコール化させたような味。上品さが感じられません(笑)でも、僕はこんなワインも好きなのです。

南仏と言ったら、やっぱりワインは濃い味です。なぜかというと、南仏は太陽がよく照り付け、降水量が比較的少ないので、育つブドウ自体が、糖度の増した味の濃い実をつけるそうなんです。そんなブドウで造られるワインは、必然的に味が濃い。

お上品に、グラスから立ち上るかすかな香りを分析するのも楽しいけど、デイリーワインならこれくらいガツンといってもらったほうが美味しいと感じるのが、南仏の基本です^^

 

最後のドメーヌで、3種類のワインを飲み比べました。

 

 

午後だけ回ったけど、いい気持ち!

 

この日は午後の14時くらいからワイナリー巡りを開始して、終わったのが18時くらい。4時間ほどのデギュスタスィオン(試飲)でしたが、大きな試飲会場でない、ドメーヌ周りの試飲にしてはいい感じの種類を飲めたと思います。

車の運転をしてくれて、一緒にワイナリー巡りに付き合ってくれた友人も、もちろんすべてのワインを制覇していました。途中何回か「今日は何できたんですか?」ってワイナリーの人に聞かれてたけど、よどみなく「バスです。」って答えてる当たり、さすがフランス人だなーと思いました。

ちなみに、この「バスで来ました」は問答の常套句のようです。他の人たちも同じように答えていました。皆さんもフランスで試飲巡りをすることがあれば、ぜひ使ってください。

 

 

 

おわりに

 

僕たちはこのあと、家に帰ってから更にサラミやソーセージをつまみに、今回であった自分たちのお気に入り2本を開けてしまいました。翌日は8時から講義。休むことはありませんでしたが、こんなに重たい瞼は初めて^^!ってくらいに必死に白目になりながら授業を聞いていました。

でも、良いワインってたくさん飲んでも頭が痛くなったりしないんですよねー。そんなことを言い訳に、僕はこれからもワインを飲んでいきます。