子供には通用しない!?しゃっくりの止め方
おけー!
いや、オッケーじゃないですよ。フランス語で「オケ hoquet」はしゃっくりという意味です。(ちなみに、この最初のhは「有音のh(h aspiré)」なので、リエゾンすることなく、le hoquetになります^^有音といっても発音はいつも通りしませんが。)
しゃっくりの仕組み
しゃっくりって横隔膜の痙攣が原因で起きています。
っていわれても、実際に横隔膜を見たことはありませんし、そんな見えない部分が痙攣されていてもあんまりイメージがわかないのですが…
痙攣して呼吸が上手くいかなくなった後、急に息を吸い込もうとするために「ヒック!」という音が出てしまうのだそう。
しゃっくりの止め方
しゃっくりの止め方には、僕が知っているだけでいくつかあります。
驚かせる
これが、おそらく一番メジャーな方法だと思います。メジャーでありながら、その効果については少々疑問を感じるところです。
また、この方法の一番の難点は、誰かの協力なしには実行できないということ。
「適当なタイミングでさ、忘れた頃にワッ!って脅かしてよ^^」って言われても、タイミング見計らうのなかなか大変なんですよー。
コップの反対側から水を飲む
僕がこの方法を知ったのは、昔やっていた「伊東家の食卓」という番組だったかもしれません。
やり方は簡単です。コップに注いだ水を、こちら側を手前として反対側の縁から飲む。つまり、コップの反対側の縁に唇をつけたまま、深くお辞儀するようなかたちで水を飲みます。気管に水が入ってむせないように気をつけながらチャレンジしなくてはいけないので、なかなか難易度が高いです。
しかし、一見して誰でもかんたんに実行できそうなこの方法にも難点があります。それは、水とコップがなかったらどうするのか、ということ。
あずき
今すぐ!頼れる人もいないし、水もコップもないけど、今すぐしゃっくりを止めたいという人におすすめしたいのが、こちら。あずき。
あずきとは、「あーーーーーずーーーーーきーーーーーーーー」と、自分が出すことのできる一番低い声で、ありったけの息を使って唱えるのです。それだけで、しゃっくりがウソのように止まります。
もしまだ止まらないようだったら、もう一回、今度はもっと低い声で、デーモン小暮閣下になったつもりで言ってみてください。ほらね、止まったでしょ。
子供には通じない
僕は南仏のモンペリエという街に住み始めたとき、ベビーシッターをしていました。ジュール君という、5歳の男の子。
ある日、しゃっくりが止まらないと言って怒っていたので、あずきを試してみたのですが、フランス語でうまく説明できない上に、一番低い声なんて5歳の男の子ではなんとなくイメージがつかなかったようで難航。
それなら、と思い、水をそそいだコップを渡して「コップの反対側から水を飲んでごらん」と言ったんですね。僕の実演付きで。
そしたらジュール君。手にしたコップと僕の顔をしげしげと交互に見つめて、コップをくるっと半回転させて普通に飲んだー!!
ちがう、そうじゃない!と思うのと同時に、なんて賢い子なんだ…と。「この人、わざわざ飲みにくそうにしてるけど、こうしたら良いのに…」っていう、彼なりの考えがあったんでしょうね。
コップの反対から水を飲む作戦は、子供には通用しなかった。という思い出です。
正しいしゃっくりの止め方
しゃっくりは何かに集中することで止まるそうです。勉強でも仕事でも家事でも、しゃっくりでてるときに何か他の作業に集中してると、知らないうちに止まってますよね。
もし、今度しゃっくりが出たときに、偶然にもこのブログのことを思い出したら、是非あずきを試してみてください。おもしろいですよ^^