フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

外国語の勉強方法┃日本語は使わないようにしなくちゃダメ?

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ある日突然、外国語がペラペラになっていたらいいですよね~。良いと思いませんか?僕は思います^^

いったいどうやったら外国語がペラペラになるんでしょうか。朝起きて、いきなり語学の達人になっているなんてありえない話です。では、日本の学校で勉強していれば喋れるようになるのでしょうか?語学をマスターするには海外に行かなくちゃいけない?

 

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mokuji

 

 

僕の場合

 

今回この内容を書くきっかけになったのは、先日投稿したエントリーでこんな質問をいただいたからです。

 

francium87.hatenablog.jp

質問があるのですが、bantan さんはスペインやフランスに滞在中、日本語からの情報を遮断したり、日本語で思考しないように意識されていた時期はありましたか?私はフランス語を始め3ヶ月が過ぎようとしているのですが、日本語で考えてしまう癖がある上、日本語による情報を完全に断つことも難しく、このことが語学学習の妨げになっているような気がして少し不安になっています。 

 

まず、僕の情報から。

 

僕は南仏のモンペリエという街に住み始めて、先日まる3年を迎えました。

フランスで生活している3年の間、1年半は語学学校に通っていて、みっちりと語学について勉強をしています。その後、半年間は授業をオプションを選択するだけにしたので、ほとんど学校に行っていません。そして、その後の1年間はフランスの理系の大学に通っています。ここでは、語学の勉強は一切ありません。(英語はありますが…)

 

3年間のフランス生活を通じて、フランス語は、まぁなんとなく話せているんじゃないかと思います。とは言え、いまだにフランス人から会話の最中に文法のミスを指摘されます。あまりに指摘の回数が多すぎると「もう話したくなーい」とふてくされてしまう、困った性格でもあります(笑)

 

日本人との交友関係ですが、フランスと言う異国の地でも日本人のコミュニティには

繋がっていたいと考える派です。「派」という言葉を使ったのは、海外に語学学習に来ている人は、往々にして「日本人とつるまない派」と「日本人とつるむ派」に分かれるんですね。理由はもちろん、日本人とばかりいっしょにいると語学が上達しないから、と言う点にあります。

僕個人の考えとしては、日本人とのつながりって、やっぱり困ったときには頼りになるものだと思うんですね。実際、今の家と仕事は日本人の友人の紹介で手に入れたものです。語学の上達を望むのであれば、日本人との交流に加えてフランス人と交流すればいいと思うのです。

 

日本のバラエティ番組も、たまにネットで観ます。もともと、あまりテレビを見る性格ではないので頻繁にみるわけではありませんが、全く見ないようにしているというわけではありません。もちろん、フランスのテレビ番組も見ます。

 

総括してみると、日本語との接点は「まぁまぁある」くらいな感じでしょうか。

 

 

 

語学学習6か月の壁

 

今回質問をしていただいた方は、現在フランスでフランス語を独学、3か月目だそうなのです。僕は、今まで何度も言ってきているように、語学学習には6か月の壁があると思っています。(フランス語の勉強法!より速くマスターする5つの方法![①ボキャブラリー編] - フランシウム87

つまり、毎日根気よく単語を覚え続けたとしても、最初の6か月くらいは、学習の成果に対してあまり実感がわかないんですね。3か月しか続けていないのであればなおさらです。

また、フランスでフランス語が飛び交う生活環境に身を置いていても、6か月くらいたたないとヒアリング能力にも目立った変化はないと思います。

この、だいたい6か月と言うのは多くの日本人の語学学習者も言っていることだし、日割りで出した単語の暗記量から導き出しても、日常会話に必要なボキャブラリーを覚えるには半年はかかってしまうのです。

 

 

 

語学がペラペラって

 

この語学学習6か月の壁を前提に、話を進めていきたいと思います。

 

さて、語学がペラペラ、不自由なく操れるってどういう言うことでしょうか。そんなたいそうなレベルじゃないにしても、例えば「日常会話くらい喋りたい」という願望を具体的に表すとどうなるでしょうか。

 

つまり、私たちが「基礎的」なイメージで思い描いている「日常会話くらい」のレベルって、実は意外と難しいのです。

相手に明瞭に伝わるよう正しい発音ができて、誤解を生み出さないだけの正しい時制が使えて、さらに自分の言いたいことを正確に伝えるだけのボキャブラリーがある。。。。

これだけでも、アウトプットに必要なものです。

さらに加えてインプット側を考えると、街にあふれる様々なアクセントを理解するだけの耳の良さ、聞こえてくる文を構成しているボキャブラリーの理解、ネイティブでも文法は間違えるし、教科書通りには話されないことなんてしょっちゅうなので、そういったケース・バイ・ケースに対応する問題解決力と忍耐力 etc.

 

これが、私たちがよく言う「日常会話くらい」の真実の姿です。

僕個人の考えとしては、日常会話に困らないくらいの語学力って、3年で身についたら大満足だと思います。

 

これに加えて、仕事や学業をしている人なら専門用語や専門的な言い回しと言うものを覚えていく必要があります。COD,COIとかは、やっぱりフランス語を学習していて知らないで回避できる単語ではありません。さらに親しい友人の間柄で使われる砕けた言い回し、天気予報、医者にかかったとき、公的な機関への出頭命令、ちょっと想像するだけで日常生活は何と豊かな言語の大海原なんでしょう^^

 

 

 

日本語は排除するべきか

 

先に結論から言ってしまうと、答えはyesです。日本語を一切なくした生活環境に身を置けば、フランス語力は嫌でも伸びてゆくでしょう。

 

僕もスペインで生活しているときは日本人を意識的に避けていた時があります。

やっぱり語学を勉強しに来ている以上、スペイン語に肩までどっぷりとつかりたかったのです。

結果、僕のスペイン語はフランス語とは比べ物にならないくらい早く上達しました。しかし、スペイン語はフランス語に比べて文法や文構造がシンプルであること、発音は日本のそれとほとんど同じであるという点を考慮すると、この結果は果たして日本人とのつながりを持たないようにしていた行動の恩恵であるかどうか、疑問なところではあります。

 

なので、僕の答えとしてはyesなのです。しかし、それはフランス語の学習に生きる喜びを覚える少し奇特な方には向いていると思いますが、そうでなければ母国語が一切ない生活にいつか疲れを覚える日が来てしまうかもしれませんね。

日本語をすべて排除するのが嫌なのであれば、それを上回る量の勉強をすればいいだけなのです。

 

 

 

頭の中の考え事は日本語?フランス語?

 

これはちょっとおもしろくて、例えば僕は、その日のToDoリストはスペイン語で唱える癖がついています。また、音楽の話題、例えば「モーツアルトの交響曲第40番の3楽章」と題名を頭の中で考えるときは、常にフランス語です。

 

なんでこうなっているかと言うと、それは外国語を話すようになってその習慣がついたからだと思います。僕はスペインで初めて一人暮らしをするようになってから、その日のToDoを考えるようになりました。なので、自然と朝に"Lo que tengo que hacer hoy..."とスペイン語で考え始めるので、その後もスペイン語が続くのです。音楽の話題は、日本人よりもフランス人のほうが圧倒的にクラシックの話をする友人の数が多いので、日本語で考えるよりもフランス語のほうが楽なんですね。音楽の冗長性を言うのにredondanceという言葉を好んで使うのですが、これ、日本語の「冗長性」って知らなかったですからね(笑)今辞書で調べて知りました。

 

もっと具体的な例をあげましょう。僕は日本にいるときに9種類ある必須アミノ酸を栄養学の授業で暗記しました。なので、いまだに必須アミノ酸の名前は日本語で出てきます。

しかし、アミノ酸は全部で22種類あります。必須アミノ酸以外のものはフランスで生物学を勉強するようになって初めて覚えたものなので、残りの13個の名前はフランス語で出てくるのです。というより、日本語での名前を知らないのです。

 

このように、意識的に日本語で考えているかと言うと、そういうわけではなくて、その言語でよく話すフレーズ・話題は自然と頭の中でもその言語で考えられるようになるんだと思います。原子記号”K”は、もはや「カリウム」ではなく、「ポタシウム」となって頭の中に出てきます。

 

逆に言うと、話す内容がいつまでも日本語で話したことのある話題ばかりだと、日本語で話したほうが楽だから、外国語につながる脳の経路が育たないんだと思います。

外国人と話したり、外国のメディアを見て、日本では考えたことのないこと、話したことのないことをフランス語で話した時に、頭で考えたことがフランス語になって口から出てくる「道」ができるのではないでしょうか。

そういった経験が蓄積されていけば、フランス語力は養われているものだと思います。

 

 

 

まとめ

 

日本語を排除するかしないかは、僕個人の考えとしては取るに足らない些細なことでしかないと思います。でも語学力を育てたいのであれば、日本語以外の情報に目を向けてみることは重要なのかもしれません。フランス語でフランス式のものの見方でフランスの風景を見るなんて、なんだか素敵なことですよね。

 

こんな言葉があります。

 

ドイツ語は哲学を語る言葉。

スペイン語は神を語る言葉。

そして、フランス語は愛を語る言葉である。

 

外国語も日本語も、どちらも素晴らしいものなので大切にしていきたいですね^^