【保存版】フランス格安語学学校リスト【2016-2017年版】
どうやらここ数年、フランス国内の語学学校の多くが授業料の値上げに踏み切ったようです。僕がフランス語を学んでいた学校で、以前ブログで紹介させてもらった学校(フランスで一番安い語学学校┃一番おトクに留学するには? - フランシウム87)も授業料の改定があったようなので、これを機に2016-2017年版で新たに語学学校の授業料をまとめてみることにしました。
フランスへの語学留学を希望する、迷える仔羊の皆様の助けになれば幸いです^^
それでは、いってみましょう!
- 0.はじめに
- 1.モンペリエ・ポール・ヴァレリー大学付属語学学校
- 2.エクス=マルセイユ大学付属語学学校
- 3.サヴォア・モン=ブラン大学国際語学センター
- 4.フランシュ・コンテ大学付属語学学校
- 5.ブレーズ・パスカル大学付属語学学校
- 6.グルノーブル・アルプ大学付属語学学校
- 7.リール第3大学付属語学学校
- 8.リヨン第2大学付属語学学校
- 9.ナント大学付属語学学校
- 10.ポー大学付属語学学校
- 11.ペルピニャン大学フランス語教育センター
- 12.レンヌ第2大学付属語学学校
- 13.ストラスブール大学付属語学学校
- おわりに
0.はじめに
今回紹介する学校は、タイトルにもある通り「格安語学学校」の授業料です。
「格安語学学校」というのは、僕の定義の中で1セメスター当たりの授業料が2000€以下とします。したがって、この価格帯の語学学校というと、公立の語学学校ということになるので、今回紹介する語学学校はすべて国立大学付属などの公立語学学校となります。ビザ発給に必要な授業時間は20h/週となっていますが、これは非常にあいまいなところで、例えば僕は16時間/週でビザの申請をパスしたのですが、それは公立語学学校という安心度の高さがあったからだと思います。なので、今回紹介する公立語学学校には授業時間が20時間/週未満の学校が多く含まれています。目的の学校でビザが発給できるかどうかは、自分でフランス大使館、またはキャンパスフランスに確認をとってください。
私立語学学校と公立語学学校の違いについては、こちらのエントリーで触れているのでご確認ください→フランス留学の語学学校選びとコツ┃私立と公立、どっちの方が良い? - フランシウム87
また、今回語学学校のリストを作るにあたり、こちらのサイトを参考にしました。僕が紹介した学校以外の情報も載っているので、留学を計画しているなら一度目を通しておくことをお勧めします。
語学学校の授業料とは常に流動的なものです。また、公立語学学校に的を絞って調べ上げたので、もしかしたら私立の語学学校でより安いものがあるかもしれません。念のため自分の目と手を使って調べることもお勧めします。とはいえ、私立の語学学校で公立よりも安い破格の場所となると、何か問題があるんじゃないかと思いますが。。。
1.モンペリエ・ポール・ヴァレリー大学付属語学学校
ここは僕がフランスで生物学を学びはじめる前に、語学を勉強するために通っていた学校です。
南仏の交通の要所にあるため、パリ、バルセロナ、トゥールーズ、マルセイユ、リヨンなど、いろんな方向へのアクセスが便利な場所です。また、フランス有数の学生都市だし、地中海に面した街なのでアクティヴィティも充実。
以前はとても安かったのですが、最近の度重なる値上げでフランス最安値の学校ではなくなってしまいました!
1セメスター : 1400€
http://iefe.univ-montp3.fr/formations-diplomantes/cours-semestriels/tarif-et-paiement
2.エクス=マルセイユ大学付属語学学校
マルセイユの北、エクサン=プロヴァンスという緑深い場所にある学校。日本人には結構有名なようです。マルセイユの大学ではないので注意。
1セメスター:1350€
http://sufle.univ-amu.fr/formations/cours-francais-a-plein-temps
3.サヴォア・モン=ブラン大学国際語学センター
アヌシーという、アルプスやジュネーブの近くにある、大自然に囲まれた学校。
お町が好きな方には全くお勧めできません。逆に、日本の街の喧噪に疲れた人には、落ち着いた良い学習環境になるんじゃないでしょうか。
1セメスター:1815€
(2セメスター目も登録すると10%のディスカウント)
http://www.cilfa.fr/textes/general/text_coursuniv.php?langue=fr
4.フランシュ・コンテ大学付属語学学校
ブザンソンにある大学。ここも落ち着いた環境で勉強をしたい人向き。
個人的には、ブザンソン国際指揮者コンクールが毎年開催されているので、興味を惹かれるところ。
1セメスター:1395€
http://cla.univ-fcomte.fr/tarifs/
5.ブレーズ・パスカル大学付属語学学校
クレルモン=フェランという、車の交通の要所にある大学の語学学校。この町からはパリ、リヨン、ベジエ、ボルドーへの東西南北に高速道路が伸びているため、車で旅行をする人にはうれしい土地でしょう。
また、夏は酷暑で冬は極寒です。この学校に行きたい場合は、この町の天気のことも十分考慮に入れるようにしましょう。
1セメスター:(レベルによって)1300-1500€
http://www.univ-bpclermont.fr/article7.html
6.グルノーブル・アルプ大学付属語学学校
グルノーブルという場所にある大学付属の学校。
あまり大きな町ではないのですが、学校や研究機関が多いため、学生の街として活気があるようです。日本人学生もある程度の数は常にいるそう。
大学の学部数はかなりの数があるので、語学学校後に大学進学を考えている人にはお勧めかもしれないけど、山間の町なので、楽しいかと言ったら微妙なところ。
1セメスター:1830€
http://cuef.univ-grenoble-alpes.fr/cours-de-langue-et-de-culture-francaises-67166.kjsp?RH=U3CUEFR_FR
7.リール第3大学付属語学学校
フランス最大規模の学生都市、リール。フランス北部に位置しているので、南仏に住んでいる僕には、この町が一体どんな気候なのか想像することすらできません(笑)噂によると、常に曇っていて寒いらしいです。
ただし、学業がとても盛んな町なので、同じような学生の友達を作るにはうってつけの街と言えるでしょう。
1セメスター:1341€
2セメスター(一括):2142€
2セメスター(延長):2セメスター目が1040€
https://www.univ-lille3.fr/defi/informations/tarifs/
8.リヨン第2大学付属語学学校
言わずと知れたフランス第2の都市、リヨン。昔から文化や金融、産業の街として栄えているのですが、近年、さらにこの町の価値・評判は上がってきているので、ここで生活しながらフランス語を学ぶというのは一考に値するかも知れません。リヨン国立管弦楽団の本拠地でもありますし。美食の街としてもリヨンは有名ですしね。
もう全然、語学学校の紹介になってない…(´・ω・`)
1セメスター:1870€
http://cief.univ-lyon2.fr/presentation-654157.kjsp?RH=1401095647754&RF=1447343377855(サイト右側の"BROCHURES"から、資料PDFをダウンロード)
9.ナント大学付属語学学校
フランス第3の学生都市、ナント。ナントには大学は1つしかありませんが、複数のキャンパスを有していて、その規模はとても大きいのです。大学の学部のバリエーションもとても豊富なので、後々大学に進学を考えている人は、ここでフランス語を学びながら大学入学についての情報を集めるといいかもしれません。ただし、寒いです。
1セメスター:1274€
2セメスター:2144€
http://www.irffle.univ-nantes.fr/1468944509795/0/fiche___formation/&RH=1182939139055&ONGLET=1
10.ポー大学付属語学学校
フランス南部、スペインとの国境にほど近いピレネーのふもとの町です。
この学校の魅力は、なんといっても学費が安いところでしょう。
1セメスター:1030€
2セメスター:1900€
ただ、地図で確認してもらえればわかると思うのですが、とっても辺鄙なところにあるんですよね。落ち着いて勉強できる環境云々のレベルではないくらい。ここら辺(アキテーヌ)の学校に通っていた友人を何人か知っていますが、やはり学校以外はやることがなくて暇だと言っていました。死ぬほど勉強したい人には向いているのかも。
http://iefe.univ-pau.fr/fr/comment-s-inscrire/calendrier-et-tarifs.html
11.ペルピニャン大学フランス語教育センター
ポー大学のレベルを下げて値段を上げたような学校なので、詳しいことは割愛。
こういった街では、ピレネーでスキーをするとかいう目的があったらとても楽しいでしょうね。
ただし、この学校のtarifを見てみると、期末にdelf-dalfと書いてあるので、授業料にdelf-dalfの試験料が含まれているのでしょうか。だとしたら差し引き後はポー大学並みに低価格ですね。
1セメスター:1360€
2セメスター:2490€
http://www.cuef.fr/articles-1/25-5-annee-universitaire-formatio2016-2017/
12.レンヌ第2大学付属語学学校
レンヌというフランス西部にある学校。ここの大学の特筆すべき点は、日本のとの提携大学の多さ。ざっと目を通したところ広島大学、鹿児島大学、琉球大学、首都大学東京と提携を結んでいるようなので、日本人留学生が多いことがうかがい知れます。また、授業料がとても安いのが魅力的。某語学学校斡旋サイトには「レンヌ第2大学のフランス語研修機関CIREFEは、ややレベルの高い学校である。入門クラスの設定はなく…」と書かれていますが、今確認したところでは入門者用のレベルA1コースもあるようです。
天候に恵まれていない点を除けば、僕の住んでいるモンペリエと似た点が多そうなので、住みやすい町なのだと想像します。授業料も安いし、機会があったら僕もここに通ってみたいとすら思える学校です。
1セメスター:1053€
年間:1483€
http://www.sites.univ-rennes2.fr/cirefe/?q=node/13
13.ストラスブール大学付属語学学校
ストラスブールはフランス北東部、ドイツにほど近い町です。
歴史的にフランス領、ドイツ領の両方を経験したこの町は、いまだに両国の文化・歴史の流れを感じることのできる場所です。この町に住んで、フランスのみならず、ドイツの文化に触れてみるのも楽しいかもしれません。また、ストラスブールはクリスマスマーケットでも有名なので、その時期に留学を考えている人は毎日が楽しいかもしれませんね。
1セメスター:1400€
http://iief.unistra.fr/sinscrire/tarifs-et-dates/
おわりに
留学を考えている人は、まずはエージェントで無料の相談をしましょう。僕もスペインとフランスの留学前には無料相談を利用し情報収集をしました。ビザの取り方から現地の家の探し方まで、気になることはどんどん質問してみましょう。
上のほうでも一度書いていますが、もしかしたらこれ以外にもお得な語学学校があるかもしれないので、最後は自分の手と目を使って調べてください。フランスでは、結局なんでも自分自身で物事を進めなくてはいけなくなるので、学校選びの段階で自分で調べるという習慣をつけたほうが良いでしょう。僕は、そのきっかけとなる情報をまとめたにすぎません。
また、今回のリストではパリの大学は触れていません。パリの大学については他の方のブログでとても詳しく紹介されているので、僕のブログでは割愛しています。
それと、いくら安い語学学校が魅力的だといっても、ここに挙げた語学学校の値段の幅は、せいぜい数万円です。年間で数万円の違いであれば、どの学校を選んでも金額的には大きな違いはないんじゃないかと思います。小さな金額の違いを気にするよりは、自分の気に入った街で勉強をするというほうにウェイトを置いたほうが、後々満足できる留学につながるのではないかと思います。個人的には、ペルピニャン大学を選ぶよりリヨン大学を選んだほうが遥かに楽しいと思いますし、魅力的な学校というのは往々にして教育の水準が高い場合が多いのです。
L’arbre cache souvent la forêt.
木を見て森を見ず。
語学学校で学ぶこと、出会う友人には、授業料以上の価値があることは言うまでもありません。総合的に考えたうえで、どの学校にするか決めるのがベストです^^
→留学準備の最難関は家探し。僕はこうやって家を見つけました。
→語学学校ではなく、普通のフランス国立大学の授業料って知ってますか…?
→日本でフランスを独学で頑張ろうと思っている人は、こちらのエントリーがおすすめです!