フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

フランス人から見ると、日本は自然と強い結びつきのある国…なのかも。

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農業大国、フランス。

農業大国というと、なんだか田舎が多いような感じがしませんか?農地があって、緑があって、自然があって…

農業大国の人々、つまりフランス人の目には、日本の自然というのはどのように映っているのでしょうか?

 

今回は、フランスで生物学者 兼 写真家として活躍している人とのお話しを通じて見えてきた、フランスから見た日本の自然について書いていきたいと思います。

 

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私ごとですが…

 

試験が終わりました。

フランスの大学には、年に2回の試験があります。今回受けたのは後期の試験。

これからフランスの大学は3ヶ月のながーいバカンスに突入します^^

 

僕は今回の試験でちょっとしたアクシデントがあったので、すでにrattrapage(追試)を受けなくはいけないことが決まっているのですが…(;_;)

 

今回の試験で、僕は「フランス語」というオプションの授業を取りました。

申込みの段階では「フランス語」という名前だったので、日々の学習の息抜きになればいいや…ぐらいの気持ちで選択したのですが。。。

 

あとになって、しれーっと講座の名前が変わっていて、気がついたときには「フランス語正書法のアトリエ」みたいな名前になっていたんですね。

つまりこの講座は、フランスの教職員免許を取る際に必要な、フランス語のサンテーズ(フランス語の勉強法!より速くマスターする5つの方法![⑤作文編] - フランシウム87)を練習する講座だったのです。ひえー!

 

でも、結論から言って、担当の先生がとても優しい人で、僕も褒められて伸びるタイプなので、とてもやり甲斐のある授業を受けることができました。

 

で、この講座の最後に、ウィリアム・ギルマンという生物学者であり写真家でもある人の写真展に行って、そこから得たインスピレーションで詩的な文章を作ろう、という課があったのです。

 

 

普遍的な美とは

 

美とはいったい何でしょう。

たとえば、トップブランドのファッションショーや、星付きレストランの料理には美的センスが満ち溢れていると思います。でも、この美って、人によって受け取り方はまちまちですよね。

 

仮に、アマゾンの奥地に文明社会と隔離した生活を送っている部族がいるとしましょう。彼らにモナリザの絵を見せて、果たして彼らはその絵が"人類の歴史に残る名画"という印象を持つでしょうか・

 

もし、モナリザの微笑みに普遍の美があったとしたら、きっとアマゾンの奥地でもその絵は評価されるでしょう。しかし、そうでなかった場合、僕たちが崇め奉っているこの一枚の絵は、ただの絵になってしまうのです

 

 

自然の中の美

 

対して、自然の中には、美しいかは別として非常に均衡の取れたデザインが多く存在します。

有名なところではオウムガイの貝殻の内側や、ロマネスコという野菜の描くデザインではないでしょうか。

 

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黄金比というものがあります。ミロのヴィーナスのプロポーションや、モナリザ、最後の晩餐などありとあらゆる芸術作品の中に出てくる、美しいとされる黄金の比率です。じつは、この黄金比も、自然界で多く見つかるんですね。

 

まぁ考えてみれば当然のことで、自然に存在してうまく機能しているものだから、それを美しいと感じるようになったのでしょう。僕たちはエネルギーが必要だからエネルギー源となる甘いもの・脂肪分のものを好んで食べます。ドーナツとか。だからそれらを美味しいと感じる人が多いのです。ドーナツがおいしいというより、エネルギー源として魅力的なドーナツを美味しいと脳が判断しているのです。

人間も自然から生まれた一つの生き物です。なので、自然に存在する比率を、「黄金比」として再発見し、それが美しい比率だというふうに感じるようになったのではないでしょうか。

 

つまり、これが母なる自然の持つ、普遍的な美の一つの例だという事です。

 

 

 

日本と自然

 

フランス人に限らず、海外の人に日本のイメージを尋ねてみると、「技術と自然が融合した国」という意見を聞きます。

まぁ、実際はどうなのかというのは別として、イメージの中では東京の都心のようなコンクリートジャングルがある一方で、田舎では田園風景や森林が残されているイメージがあるのでしょう。

 

こういったイメージを作り出した背景に、スタジオジブリの「トトロ」や「もののけ姫」が一役買っていると思います。

ジブリ映画はフランスでも人気で、日本というとこの自然観を思い浮かべる人が多くいると思うんですよね。で、多くの人はこの自然に美を見出すのです。

 

まぁフランスにも自然がないことはないのですが、冒頭でも書いた通り、フランスは農業大国なんですよね。だから、手つかずの「もののけの森」というより、きれいに整備されたブドウ畑やラベンダー畑なんかが有名ですよね。

 

だから、多くのフランス人にとって日本は「普遍の美が見いだせる自然の多い国」という印象を持たれているのかもしれない。

 

…と、このように写真家の人は言っていました。

 

 

日本人も好きなジブリの自然観

 

そもそもジブリ映画は日本人にこそ人気ですよね。

あの独特の世界観に魅力を感じる人は少なくないはず。

つまり、日本に限らず、ジブリのようなあぁいう世界観に多くの人が惹きつけられるのでしょう。

 

もちろん、日本への解釈はスタジオジブリを通してだけでなく、季語という自然の情景を織り交ぜた俳句なんかも、日本の自然観を推し量る一つのツールになりますし、日本には自然に結びついた文化が多く存在するのです。

 

だから、海外の人から見ると日本は自然と強い結びつきのある国、というふうに解釈されるようなのです。

日本が海外からどのように見られているのか、ということを知ることはとても面白いことです。歴史・文化の大きく異なる国に興味を持つのは、いったいどういった理由からなのか。

今回は、その一つを日本と自然という観点から、一つ学べた気がします^^

 


ジブリ好きのフランスの学生さんが作ったアニメ Anime made by a french student who likes Ghibli