フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

男尊女卑とか女性蔑視とか┃フランス語の単語は分解して覚える

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タイトルがとてもシリアスな感じがしていますが、男尊女卑や女性蔑視について書くわけではありません^^フランス語の単語の覚え方の紹介です。

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mokuji

 

 

フランス語で男尊女卑はなんと言う?

 

フランス語で男尊女卑(男性優位主義)の人を何というか知っていますか?

こたえは「マッチョ(macho)」です。

T'es macho!! (あなたマッチョね!)なんて言われたとしても、決して褒められているわけではありませんので、男性の皆様お気を付けください。

文化が変われば性別の扱い方も変わるので、欧米文化で生活をすると、男性と女性に対するいろいろな違いに気づかされることがあります。

 

それでは、筋肉ムキムキの、日本でいうところの「マッチョ」は、フランス語では何というのでしょうか。

こたえは"musclé" "costaud" あるいは肩が張って体つきががっちりとしたフォルムから"carré"なんて言います。

 

 

 

他にもある男尊女卑を表す言葉

 

今回スポットを当てるのは"misogyne"という単語です。

手元の仏和辞書では「女嫌いの(人)、女性蔑視の(人)」と出ています。男尊女卑、というよりは、例えば仕事のシーンで女性を嫌って重要なポストに置かない、などの女性蔑視の意味を持つ言葉です。

 

なかなか見慣れない言葉(でも新聞なんかでは出てきますよ!)なのですが、この単語は、実は2つの部分から構成されているのです。

 

まず、語頭にある"mis-"は、ギリシャ語由来の接頭辞で「嫌う、憎む」という意味を持っています。

そして、次に来る"gyne"は、これもギリシャ語由来で「女性」という意味があります。

間の"o"は語調を整えるために置かれたもの。

 

これで"misogyne"の意味は分かりましたよね。二つが組み合わさることで「女嫌いの」という言葉になるのです!ブラーボ!

 

 

 

女嫌いがあるのなら、男嫌いは?

 

もちろん存在します。これもさっきと同じ要領で意味が作り出された単語として、"misandre"があります。意味は「男嫌いの」。名詞は"misandrie"。

 

この場合、"andre"が「男」という意味があるのですね。人名のAndréというのは、とても男らしい名前なのでしょうか。

 

さらに、「男」を意味する"andre"と、「女」を意味する"gyne"を組み合わせると何になると思いますか?

正解は"androgyne"で「両性具有の」という意味になるのです。とてもロジカル。

 

 

 

「嫌い」を意味する、忘れてはいけないもの

 

「嫌い」を意味する構成要因として忘れてはいけないものは"-phobie"でしょう。

最近、日本のメディアでも目にする機会のある「ホモフォビア」"homophobie"という単語の中にも隠れていますね。この単語の意味は…

 

ホモフォビア(Homophobia)とは、同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見、または宗教的教義などに基づいて否定的な価値観を持つこと。

-ホモフォビア - Wikipedia

 

"phobe"というのは「嫌悪・恐怖」という意味を持っています。

ホモ=同性愛者に対する嫌悪感という事で"homophobie"となるんですね。

同じ要領で、さっきの「女」を表す"gyne"と組み合わせれば、"gynephobie"となります。これも「女嫌い」という訳ができますが、先ほどのものに比べてこちらのほうが生理的に女性を受け付けられない病的な女嫌いというニュアンスが含まれています。

 

最近の移民問題でよく目にするようになったのが"xénophobe"でしょう。

語頭の"xéno-"には「外国・外部」という意味があるので、それに恐れる人々、つまり移民受け入れ反対論者の事を指しています。

これに対して、移民を受け入れに賛成の人のことは何というのでしょうか。それは"xénophile"です。"phil"の部分は「好き・愛する」の意があるのです。

 

「フィル」"phile"といえばこれを忘れるわけにはいきません。「フィルハーモニー」"philharmonie"

元は、「ハーモニーを好む(者の集まり)」ということで、今日ではオーケストラの演奏をする「管弦楽団」の事を指す言葉になっています。この語はなぜか”phil”と”harmonie”が倒置されています。ちなみにフランス語の発音は"h"が無音になるため日本語の発音とは異なり、「フィラルモニー」のような感じになります。

 

 

もう一つ使えそうな例を…

 

フランス語で「写真」は"photo"と言いますが、正式名称は"photographie"です。

これは"photo"が「光」を意味して、"graphie"が「図」を意味しているため、光を利用して現像した図という事で「写真」という意味になるのです。

"graphie"が「図」であるのは、"pornographie"という単語からも理解できると思います。

"photo"の最小単位は”photon”「光子」です。私たちが光ととらえているものは、実は「光子」と呼ばれる小さな粒子の集合体なんだそう。

 

フランス語のレベルが上がれば"synthèse"「サンテーズ」という、複数の文章を一つの文章にまとめる(合成する)テクニックを学ぶことになります。DALF C1の筆記試験も、この「サンテーズ」ですが、"syn-"には「ともに」という意味があります。"synthétiseur"「シンセサイザー」が、一台の機械でざまざまな楽器の音を「ともに」鳴らすものであることがわかれば、イメージしやすいでしょう。

そこで、さきほどの「光」を表す"photo"と、「合成」を表す"synthèse"を組み合わせると何になるでしょうか?

答えは"photosynthèse"「光合成」です!こんなに長い単語でも、パーツごとに理解すると暗記がぐっと楽になります^^

 

フランス語の単語は分解して覚える

 

このように、フランス語は、単語を分解すると覚えやすくなります。ぜひ、これから覚える単語はどういった要素の組み合わせから成り立っているのか、という事を念頭に置きながら暗記をしてみてください。いつかその作業が役に立つ日が来ますよ^^