フランスの大学に通って残念に思う事
大体、このブログではいつもポジティブな点しか書いていないので(根っからのオプティミストw)、今日はネガティブな側面も紹介します。
年齢の壁がある
これは、100%僕に問題があるのですが(笑)
僕は今、ぴかぴかの大学1年生なので、周りの人たちは当然若いです。
一番若くて18歳。もう少し上でも21歳が限度かなー。
前まで25歳の人がいて、「年の近い人がいてよかったー^^」とか言ってたけど、勉強についていけなくなったらしく来なくなっちゃったし。。。
だから、話していても常に彼らを遠く感じてしまうんです。
と同時に、自分の年齢を再認識させられる…
この前なんて、英語の授業でルームシェア探しのインタビューを生徒同士で疑似体験的にやったんですけど、みんな「年齢はマックスで25歳だよねー」とか話してて、自分の歳が言えない状況になりました。
これ、地味に辛いです(笑)
授業がハード
残念、っていうか大変なところ。
遊ぶ時間が全然ない!(´・ω・`)
(まだ遊ぶ気でいるのか…って言われそうですが。)
一年生って、とにかく広範囲の授業をさせられるんです。
僕は生物学のコースですが、数学・物理・化学・生化学・地学・考古学・環境学・地図学・バイオテクノロジー・外国語 etc.と様々な授業が必修であります。
よって、授業時間は週30時間に迫る勢いだし、常に小試験の恐怖におびえる日々であります。
あぁ、ビザ申請に必要な週20時間の授業時間をカバーする語学学校を探している時代はよかった…
加えて、いつも期末試験はバカンスの直後。
なので、バカンスと言っても頭の中は試験のことでいっぱい。
なかなか気の休まらない大学生活です。
校舎が古い
授業料無料で、設備費はフランス共和国がすべて捻出しているんだと考えれば当然のことですが。
とにかく校舎がふるい。ぼろっちぃ。
あ、でもwifiの電波は大体どこにいても使えて満足です^^
化学棟の地下は薬品庫になっているんですが、入り口のセキュリティが旧式すぎて(ただの鍵)、テロのあった直後はとっても不安でした…
まぁ、設備費に莫大な費用払うのもバカらしいんで、良いと言えば良い点でもあります。
人が面白くない
これ!これが一番大きい!
大学って、人のバラエティーが少ないんですよ。
僕は、今まで語学学校を渡り歩いてきた経歴があるんですが、語学学校は面白かった。
だって、語学学校に来る生徒って100%"外国人"じゃないですか。
わざわざ自分の国から出て、外国に行き、そこで勉強しようとか考えてる奇特な人の割合:100%
面白くないわけがありません。
モンペリエのIEFEという、大学付属の語学学校で勉強していた時も、18歳にしてすでにNYで開かれた国連青年会議(確かそんなような名前…)に参加したことのあるノルウェーの男の子2人組や、母国では記者でありフェミニストでもあるブラジルのおばちゃん、トルコやシリアから難民ビザでフランスに来て勉強していた人、在外領事館を遍歴したフィンランドの女性、シナリオライター、画家、詩人、ダンサー…
数えだしたらきりのないくらい、いろんな人に出会えました。
そして、すべての人が全く異なる視点から授業で取り上げられたテーマについて議論したりするので、とっても勉強になるんです。
言葉の勉強というより、文化の勉強でしたね。
対して、フランスの大学であれば、いる生徒の大半はフランス人。
モンペリエという街も、もっと田舎から"上京"してきた人たちが多くいるんだと思うと、空恐ろしい。
ちなみに、会話の基本構成単位は「ドラマ」か「映画」か「YouTubeで話題の動画」です。
勉強に関する話題は多いですが、それを除くと上の3つの話題に納まりますw
先日、フランス人の学生たちに自分の勉強観・仕事観を話したところ、「やっぱり海外に旅をしてる人の話って興味深いわね」って言われて、自分としても妙に納得するところがありました。
フランスの大学は良いところばかりではなく、残念な部分もある
良いことばかりじゃないなんて当たり前ですけどね。
でも、僕にとって授業料が無料というのは何物にも代えがたいポジティブなポイントです!
あちらが立てばこちらが立たぬ。
じゃあ自分にとって都合のいい場所はどこなんだろう?という自問を継続することは、とても大切なことだと思います。