国の名前には性別がある
フランス語って、数字の90を「4×20+10」って数えちゃうような 脳みそ沸いてる とってもファニーな言語なんですけど。
奴ら、なんと国名に性別をつけちゃってるんです。僕たち極東の民からしてみたら、まず物に性があるっていう時点で発狂しそうなんですが。
基礎知識:ラテン語派生の言葉には男性・女性名詞がある
最近は日本でも英語以外の情報が多く流れ込むようになったので、知っている人も多いかもしれません。
フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語などは名詞によって男性形か女性形に分かれるのです。ちなみに、同じくラテン語に近しいルーツを持つルーマニア語にはここに中性名詞が加わります。え?ルーマニアもラテン語?ルーマニアの国名はRômania。「ローマ」の名前が隠れています^^
話を戻します。
例えば、テーブルはフランス語でtable、スペイン語でmesa。どちらも女性形。
イタリア語でtavolo、これは男性形。
と、このように名詞によって(たとえそれが無生物であっても)性の区別があるんです。面白いですよね。
国にも性別がある!
その原則から言って、国の名前にも性が与えられています。
国名って固有名詞だから性別必要ないんじゃない?とも思いますが、なぜか用意されてます。
例えばフランスは女性形。女性定冠詞をつけるとLa Franceとなります。
お隣のスペインとイタリアも女性形。女三人寄ると姦しいとはよく言ったものですね。
っていうか、ドイツもベルギーもスイスもスカンジナビアの国もバルト三国も、見渡してみればみーんな女!
およよ…男はどこに…(;_;)
男性名詞の国発見!
見つけました。男性名詞の国。
地球儀をはるか東のほうに回してみると…ありました、日本。
日本は男性名詞なんですね。Le Japonです。
ちなみに、お隣の中国・韓国は女性形です。
ほかに男性形の大きな国と言えばアメリカがあります。あとは、カナダ、ブラジルとか…あ、バチカン市国も男性形でした。
どうやって覚えたらいいの?
一応大まかな規則性というのがあって、それがeで終わる国名は女性形だという事なんですが、フランス語学習の常で例外がわんさかあります。
なので、もう手あたり次第覚えるしかないでsね。
ちなみに、なぜ女性形の国名が多いかというと、大地の神ってガイアっていう女神なので、彼女が作ったような古い土地は女性形なんだそうな。
えぇーでもヴァチカンだって古そうじゃん!って言いたくなりますが、所詮イエスもギリシャの神々と比べたら新興宗教の教祖ぐらいのものなのかもしれません。
でもね、この考えでいくとアメリカがが新しい国だっていうのはわかるけど、日本も相当歴史の浅い国として認知されているのかなと…この説は認めないでおこう。