生まれ変わったら~の話題って、フランスにはない
いや、フランスだけじゃなくてスペインでの留学生活を通してもなかった。
僕は生まれ変わったらカニになりたい
先日、微生物学の授業で深海生物の生態系の話題に触れたんです。
先生のパワポには、でるわでるわ沢山の深海生物♪
まだ幼稚園に通っていたころ、両親が僕に「しんかい6500」のビデオテープを買ってくれたんです。
幼かった僕は、それを何回も何回も見てました…名前はほとんど思い出せないんですが、真っ暗な海底の世界でモンスターみたいな形の生き物たちは、幼い少年の空想力を刺激するには最高の存在でした。
そのビデオに、海底火山の近くに群がるカニの集団が映ってたんです。
彼らは、海底火山の河口から噴き出る有機物などを食料にして、一生をその場所で過ごすんだそう。
一生、食べるだけで働かず、動くこともしなくていい。
なんてすばらしい生き物なんだ!
生まれ変わったら深海のカニになりたい!
これが、僕が幼稚園児のころからずっと抱いている、来世への野望です(笑)
その話をしようとしたんだけど…
授業中、深海生物を眺めていたら、「自分の来世は深海のカニ」っていうのを思い出したんですね。
そのエピソードを近くにいた友達に話そうとしたとき、はて?来世ってフランス語でなんて言うんだ?
まぁ、電子辞書で引いたら出てきたんですが、なんかいまいちパッとしない。
よくよく考えたら、来世っていう考えは仏教由来なんですよね。
それを仏教徒以外の人と話そうとしても、理解されないのは当たりまえ。
そう、日本人同士では子供でもするような「生まれ変わったら~」の話は、ヨーロッパでは普通じゃないんです!
当たり前と言えば当たり前ですが、こういう当たり前のことに、ふと改めて気づくとき、海外生活っておもしろいなぁ。。。ってしみじみ感じますね。
(全然違う話ですが、フランスの子供たちってエンピツゆらゆら~って揺らして「ほら!エンピツがぐにゃぐにゃになった!」っていうのやらないみたいです。一人教室でエンピツぐにゃぐにゃ~^^ってやったら、とっても怪しまれました。)