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フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

フランス留学の語学学校選びとコツ┃私立と公立、どっちの方が良い?

フランス留学

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先日、以前書いた「フランスで一番安い語学学校」に関するエントリーに質問をいただきました。

 

 

 

 

質問!

とある留学エージェント(そこは、公立の学校でも無料で手続きをしてくれるというところ)で話をきいたところ「大学付属は先生も公務員の為やる気がないし、生徒もひとつの授業につき人数がとても多いから同じ国出身者で固まる傾向が高い。大学付属の学校と言っても、特に現地の大学生との交流があるわけではないですね」とのことでした。
絶対にお勧めしない、というわけではないが・・・という姿勢のようでした。勉強の姿勢やスタイルは自分次第、と自分では思っているわけですが、実際数年前に通ってみて、bantanさんが授業や学校について感じたことがあったら教えていただけたらな・・・と思いました。 

 

 

お答えします!

 

…と、その前に簡単に自分の経歴を紹介しておきますね。

 

初めに断っておきますが、僕はフランスで私立の語学学校に通ったことがありません。

通ったことがあるのは、モンペリエのポールヴァレリー大学に付属している語学学校、いわゆる公立の語学学校に3セメスター在籍して、レベルA1からC1まで終わらせました。

私立の語学学校には通っていませんが、多くの日本人の友人で私立の語学学校に通っている人がいる(いた)ので、その友人たちの話をもとに今回の記事を書いています。

 

また、スペインに留学していた時は公立の語学学校(マドリッドにあるコンプルテンセ大学内の学校)に3か月、バレンシアにある私立の語学学校に4か月在籍して、こちらはDELE B2まで取っているので、スペインでの経験も併せて紹介したいと思います。

 

 

 

Problématique:私立の語学学校と公立の語学学校、どっちの方が良い?

 

そこで、今回は語学学校の授業費や授業期間といったインフォメーションの部分ではなく、自分の経験から4つのカテゴリーに分けて両者の比較をしていこうと思います。

 

 

 

1.生徒のタイプ

 

学校生活を送るにあたって、授業の質も重要ですが、同時にどんなクラスメートと一緒になるかという事も気になりますよね。

 

私立の語学学校には、北欧やドイツなどからの学生が比較的多いそうです。

もちろん、これは学校によって差がありますが、もっと大まかにいうと経済的にフランスよりもaiséな国々からの留学生が多いようです。

言いたいことは分かっていただけると思います。

 

と言っても、僕の通っていたフランスの語学学校にも中・北欧県からの留学生はたくさんいました。

そして、私立より公立のほうが南米系の生徒が多かったです。

 

ただ、生徒の国籍に若干の偏りがあるからと言って、授業風紀が乱れるとかそんなことはありません。

だって、みんな母国を離れてフランスまで学びに来てる意識の高い生徒たちばかりですから。

 

生徒の人数ですが、夏のバカンス期間を除けば、これは公立の学校の方が多いです。

人数が多いと、先生から目をかけてもらえる時間も減ってしまいます。

というか、良く発言する南米系の生徒に会話の主導権を握られてしまうんです(笑)

少しでもゆっくりとマイベースな授業スタイルを望むのであれば、私立の学校の方が良いでしょう。

 

 

2.同じ国籍の人は固まるのか?

 

これはアジア人に多く見られる現象で、一般的に同じ国籍の人が常に固まっていることはないでしょう(笑)

これは僕のフランス滞在一年目の夏の写真ですが、みんな様々な国籍の人と出会えることを楽しんでいましたよ。

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いつまでも同郷者同士固まっているのは、中国人、韓国人、そして日本人くらいです。

その点でいうと、私立の語学学校には日本人が比較的多い(全体数も少ないので日本人濃度が高くなりがち)から、日本人同士が固まってしまうリスクは高いと思います。

 

 

 

3.フランス人学生との接点

 

質問には、大学付属の学校だからと言って、フランス人学生との交流があるわけではない。という指摘がありますが、これは学校選びの判断材料とはならないですね。

だって、私立の学校だって現地の学生との交流会のおぜん立てをしてくれるわけではないので。

0と0を比較しても、何にもなりません。

 

むしろ公立の大学には外国人も参加できる学生向けのスポーツプログラムがあったり、現地の大学生が企画する劇やコンサートなんかがあるので、そういった情報が手に入りやすいというのが利点ですね。

現に、同じ学校に通っていた僕の友人は、モンペリエのナショナル・ベースボールチームに在籍してます。

これは大学付属の学校に通っていてできた縁でしょう。

 

さらに言うと、大学にはエラスムスでフランスに来ている大学生も多くいるので、ここら辺の人とコネクションを作れたら最高です。

もちろん、誰かと友達になるという事は、私立でも公立でも、どちらの学校に通っていても可能なことなので、そんなに気にする部分ではないと思います。

 

 

4.先生の質と授業内容

 

先生の質は…こればっかりは何とも言えないですねぇ。

公務員だからやる気がない、というのは大きな間違いです。

この国は公務員じゃなくても仕事に対するモチベーションが低い人なんてごまんといますから(笑)

 

一つ言えることは、私立の語学学校の先生の方が若いです。

スペインの時もそうでしたが、若い先生というのはエネルギーがあるので授業が活き活きしています。

対して、公立の先生はお年寄りばっかりです。

そして、私立は発言型の授業が多いのに対して、公立は先生からの説明が聞くことが多い講義型の授業です。

しかし、亀の甲より年の劫で、さすが大学の先生ともなると言語の歴史やフランスの文化の説明や知識の深さは素晴らしいです。

 

実は、僕も発言型の授業のほうが語学は上達すると思ったので私立学校を考えたのですが、公立の先生の知識の質にかけて効率を選んだんです。

この選択は、自分にとっては正解だったと言えます。

 

 

 

自分が何を得たいかによって変わるんじゃないか

 

僕は、フランス語をよりアカデミックに学びたかったんです。

なぜなら、その後フランスの大学に入れば、レポートを書くにもフランス語の文法知識は必要になると思ったからです。

会話を楽しむためのフランス語、ではなく、勉強のための学術的なフランス語の知識を得たかったので、公立の語学学校を選びました。

 

でも、例えば、私立の語学学校に通っている僕の友人は、もうすぐ始まるフランス語圏への出向のためにフランス語を勉強しているのですが、彼の目的はとにかく会話能力を高めたい!という点なので、私立の方が向いていると言っていました。

(彼は公立の授業も受けた経験があります。)

 

僕は7年前にスペインに留学していたんですが、今でもスペイン語の方がフランス語より話しやすいと感じます。

スペイン語が基本的に日本人に対して親しみやすい言語である、という事もあるのですが、僕はスペイン留学中、私立の語学学校に通っていた。というのも大きな影響があったんじゃないかと思うんです。

一方で、フランス語ほど論理的な文章がスペイン語で書けるか?といったら、全くダメです(笑)

一長一短ですね。

 

 

 

エージェントが私立を推すのは当たりまえ

 

一つ、邪魔なファクターを取り除いた方が良いと思うのですが、エージェントが私立の語学学校を推すのは当たり前だと思います。

だって、公立の語学学校に生徒をあっせんしても、紹介料は入らないでしょうから。

 

また、エージェント側の親切心で、留学準備が少しでも楽になるように私立を紹介してくれているという事も考えられます。

というのも、私立はお金さえ出せばホストファミリーを紹介してくれたり、現地到着までの交通手段を用意してくれたりするからです。

+αを手早く済ませたいのであれば、私立の方が断然お勧めですね。

 

 

 

結論

 

エージェントが言っているようなネガティブな点というのは些細なものです。

人数多いのが問題だと思うのか、その環境で発言していく力を養える!と捉えるのか…

 

それよりも、自分の求める勉強スタイルはインプット型なのかアウトプット型なのかをよく考えることが大切です。

とにかくフランス語の会話力をつけたい!と思うなら私立の語学学校。

文法や発音を基礎から応用まできちんと身につけたい!と思うなら公立の語学学校。

 

こういう判断の仕方はいかがでしょうか?