フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

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高校を卒業するとき、僕は進路が決まっていませんでした

今週のお題「卒業」

僕は今、フランスの大学生でバイオロジーを勉強しています。

でも、日本の高校を卒業した時は、進路は全く決まっていませんでした。

 

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受験した大学、すべてに落ちる

 

実は、大学生になるのってフランスの大学が初めてなんです(笑)

日本では大学に進学しませんでした。

というか、できませんでした

というのも、高校3年生になって夏くらいまで部活を続けていて、それから追いかけるように受験生モードに突入したのですが、あまりやる気になれず。

そのくせ、志望する学部は国際関係の定員が少ないところばかりを狙っていました。

 

勉強始めるのが遅い×倍率高い

 

だんだんとやる気が削がれていく気持ちが分かるでしょうか?

とはいえ、試験対策といったテクニカルな部分を除けば受験勉強は好きだったので、各教科の勉強は続けていました。

 

 

 

滑り止めなしの受験校選び

 

どうせ、本命がダメで滑り止めが受かったからと言って、第1希望じゃない滑り止めの学校に行っても自分が満足するはずない…

そんな考えで、僕は「行きたい!」と思った高望みの学校2校だけ受けて、滑り止めは受験しませんでした。

それに、受験料だってばかにならないし。

 

この頃からです。

「この浮いたお金で何かできないかな?」って考え始めたのは。

 

 

 

浮いた受験料でスペインに行けることが判明!

 

受験直前に何をやっているんだか(笑)

僕は滑り止め2校に充てる予定だった受験料で飛行機のチケットを買ったら、いったいどこまで行けるんだろう。って気になって検索したんです。

そしたら、スペインまで行けちゃうんですよ。

なぜスペインまで検索したかというと、スペインには親戚がいるから。

ふつふつとスペインに行きたい気持ちが高まってきました。

 

 

 

そして、志望校に落ちる

 

予想はしてましたが、やっぱり失敗するって精神的に大きなダメージ

しかも、受験に失敗した人は進路指導室に行って今後どうするかを報告しなくてはいけません。

で、進路指導室に行ったら「来年はどの学校を選ぶんですか?」って聞かれたんです。

え?まだ浪人するなんて一言も行ってないのに?

そして、つい言ってしまったんです。

「スペインに留学します。」

 

 

 

高校を卒業するとき、僕は進路が決まっていませんでした

 

その話は担任の先生に伝わり、担任からも個人的に話を合いをさせてもらいました。

当然、スペインに行くといっても、まだ具体的に何をするかも考えていなかったので、当然、最初は担任からは考え直すように言われましたが、結局考えは変わらないまま卒業を迎えました。

 

卒業式の日、最後の学年通信(学年の情報がまとめられた配布物)に目を通すと、「進路・不明…1名」

って!これ自分ですかー(^^)/?

担任は頷いてました。。。

あぁ、自分は進路不明の17歳なんだ。と感じた、なんだか不思議な瞬間でした。

 

 

 

スペインのビザは、案外難しい

 

スペインのビザ、フランスのビザの申請をしたことのある経験から言うと、スペインのビザの取得は難しかったです。

特に、フランスのビザ取得では滞在先についてあまり深く聞かれることはないのですが、スペインのビザ申請は違います。

きちんと滞在先の同意書などを公証人に頼んで発行してもらわなければいけないのです。

他にも警視庁本庁に出頭したりと、様々な書類集めに四苦八苦していたのです。

当時17歳の青二才の僕は、この作業を通じて初めて、自分は日本という母国から出て、スペインという国に移民と同じように入り込むんだ。という事に気が付いたのです。

そう考えたら、ビザ申請が面倒くさい作業であるのもうなずけますよね。

 

学校選定や、ビザに必要な書類集めにかかった時間、トータル10か月!

この間、いろんな人に助けてもらいました…

 

 

 

そして、ついに渡西!

 

2009年3月。

念願かなって、ついにスペインのマドリッドに渡ったのです。

それからの10か月のスペイン滞在は今でも貴重な体験になっています。

一言でいうと、ちょー楽しかった!

遊んで勉強して、それまでの人生の中で一番日々をフルパワーで過ごした期間でした。

おかげで、スペイン語力を証明できる試験に受かることもできたので、スペインから日本に帰ってきてからは、クライアントと一緒にスペインに渡って通訳…なんてこともできちゃいました。(因みに、日本にいた間の本職は銀座の日本料理人です^^)

 

 

 

大学に行かなかったことは、人生最大で最高の失敗だったと思う

 

今でもよく考えるんです。

もし、17才のあの時、試験勉強に燃えて第一志望校に受かっていたら。

もし、進路指導室に行ったとき、担任の先生と話をしたときに、もう一年受験勉強を頑張る!と決意していたら。

多分、自分の人生はかなり違う方向に進んでいたんだろうなぁと思います。

というのも、僕はもともと人の敷いたレールに沿って進むのが好きだったからです。

だって楽だから。

でも、みんなが進んだレールから脱線してしまうというアクシデントに見舞われて、「何となく」から始まった留学街道を進み始めたら、今度は新しいことに全力で挑戦するということに魅力を感じるようになったんです。

これは厄介な病気の様なもので、一度病みつきになると抜け出せないんですよね(笑)

 

しかも、そんな生き方でも普通に生きてます。

今では学生の身分でありながら、有給取れる仕事についてるし(完全消化してますよ^^v)、よく旅行できちゃうような自由度まで手に入れてます。

ローン組んで車買ったり家買ったり…っていう事は出来ないんですが、まぁそんなもの望んでもいないし。

 

大学受験に失敗して、高校を卒業するときは進路が決まっていなくて、なんかふわふわした自分にいくらかの不安は持っていましたが、不安を感じるのなんてどの世代も同じこと。

僕は、これからもやりたい事をやりたいときにやって生きていきます♪