フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

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スペインのトマト祭り ラ・トマティーナ!!

トマティーナ!!!(^O^)/

今日はテンション高めです!なんてったって、もう試験がはじまっちゃたからねっ!

そんなカツカツのbantanですが、PCのファイルを掃除していたら、7年前に行ったスペインのトマト祭りの写真を発見して、少し思い出に浸っていたらテンションが上がってしまいました。笑

だからトマト祭りのお話をします。トマティーナ!(^O^)/(^O^)/

 

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まずはトマティーナの基本情報

 

日本ではトマト祭りと呼ばれていますが、スペイン語では la tomatina ラ・トマティーナといいます。

戦いの場はスペイン地中海沿岸の都市・バレンシア市の近くにあるブニョルという小さな村。

この辺鄙で小さな村に、毎年8月の最終水曜日に世界各地から、トマトとトマトの真剣勝負をしたい 馬鹿 勇者が集うのです。

 

歴史とかトマティーナに関する詳しい情報を知りたい方は、オフィシャルサイトをのぞいてみてください。

…このサイトに限らず、スペインのオフィシャルサイトは質が悪すぎてわろけるw

ユーザビリティを完全に無視&よくわかんない日本語文は、スペインのサイトではよくあることです。

 

 

トマティーナを甘く見ちゃダメ

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陽気なラテンの国スペイン…トマトを投げ合う楽しいお祭り。

僕もそんなイメージで、友達と一緒にブニョル村行きのバスに乗りましたよ。

あの時、僕はまだ19歳。

日本のテレビで見たことのある「スペインのトマト祭り」が、まさかとんでもないものだなんて、この時は知る由もなかったんです。

 

 

 

普通に考えて、トマトって結構固い。

 

トマトってね、硬いんですよ。結構、皮が厚いんですよね。

イメージしてみてください。いくら握ればつぶせる軟らかさのものだといっても、血気盛んな若者たちの投げる豪速トマトって、まともに受けたら張り手ぐらいの勢いがあります。

これが、昼の11:00から始まって、終わるまでの1時間。逃げることもできずぎゅうぎゅうづめの集団の中、されるがままにトマトビンタを顔面に受けつづけるんです。

 

 

 

死をも覚悟するせめぎあい

 

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これは完全に自己責任なんですけど、僕はスターティングポジションを街の中央部にしてしまったんですね。もっと街のはずれの静かなところで観戦していればよかったのかもしれません。

始まりの時間に近づくにつれて、あれよあれよという間に周りには数え切れないほどの人の頭。

始まりの合図が鳴った時、興奮がピークに達した群衆の圧迫感で、僕はあるものを思い出しました。

そう、人身事故後の朝のラッシュ時の中央特快(スタンディング)。

もう、周りの人たちに押されすぎて、僕なんかたまに足が地面から離れて、ちょっとしたおみこし状態なんですよ。身長175cmあるんですけどね。周りのドイツ人はでかかった。

ちょっと、肋骨の一本や二本はあきらめましたね。

 

 

 

くさい

 

トマティーナ実行委員会(正式名称は知りません)も鬼ではないので、硬くて熟してないトマトは提供しません。

2tトラック5台で運ばれてくるのは、腐りかけのぐにゃぐにゃトマト

もう、くっさいのなんのって。

しかも、戦いが始まる前にすでに闘志むき出しの戦士たちは、お互いにビールやワインなんかを掛け合ってるわけ。地元のマダムも、家の窓から親切に水とかよくわかんない液体なんかを我々にまいてくれるんですよ。

それに加えて、8月のスペイン。太陽の国、スペイン。暑い。汗びっしょり。

全てが混ざり合った時の神々しいスメルを、僕は一生忘れません。

 

 

 

女の子は気を付けてね(´・ω・`)

 

基本、戦いの衣装は水着だったり、ショートパンツにシャツだったり。

この状況下で水着がいつまでも胸を隠してくれるなんて考えたら大間違い。

トマトパンチで水着なんて速攻ぺろりんです。

あと、みんなシャツ引っ張ってくるので、シャツも破けます。

トマティーナ終了後、帰路につく女の子の中には、「え?レイプにでもあったの?」ってくらいにダメージ加工されてるひともいました。

僕の友達のイタリア人の女の子は、出発前に「胸にはバンソウコウ張ってきたから大丈夫!」って余裕顔でした。ちがう、たぶん問題はそこじゃない。

 

余談ですが、トマトでびしょびしょに濡れた破れたシャツは、投げるとトマトの何倍も威力があります。後半戦はマジで泣きそう。

 

 

 

なんだかんだいって、めちゃめちゃ楽しい

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トマトを全部投げ終わった、足首の上までトマトに沈んだ村を見るのは、なかなかの壮観。

この祭りの後、リアルにしばらくの間トマトの、あの青臭いにおいを嗅ぐと吐き気を催していた僕ですが、今こうして振り返ってみると良い思い出だなぁなんて思います。

トマティーナに行ってみたい人、僕は反対はしませんが、何が起きても受け止められるくらいの広い心を持って挑むようにしましょう。

あと、トマト嫌いな人は行っちゃダメです。