フランス語学習に一番効果的な勉強方法
あけましておめでとうございます。久しぶりのブログ更新です。
年始早々、1月3日から1学期末の試験が続いていたため、年末年始は勉強に追われる日々となってしましました。…やっと本来の生活スペースを取り戻せた気がします^^
さて、試験勉強をしている中で、また、モンペリエにいる日本人の友人とも話している中で、フランス語学習に効果的な勉強の分野というのが見えてきたので、今回はそれをテーマに書いていきたいと思います。
試験当日、席に書かれていた日本語(?)の落書き…犯人は僕ではありません。
外国語学習の分野は?
英語でもフランス語でも、どんな言語でもいいのですが、あなたにとって外国語学習は文系教科としてとらえますか?それとも、理系教科としてとらえますか?
みなさんがどう思うかはわからないのですが、僕は外国語学習は文系教科だと思いますし、おそらく多くの人が僕と同じ意見を持っているのではないかと思います。
では、文系教科と理系教科の大きな違いは何でしょうか。
文系教科は歴史の勉強に代表されるように、とにかく暗記が必要な分野ではないでしょうか。左脳型ですね。
対して、理系の勉強には右脳型のひらめきが必要だと言われています。
…否。
実のところ、理系の勉強(物理や数学)であっても、勿論ひらめきの感覚は大切ですが、その根底にあるのは定理や法則などの膨大なデータを暗記する能力です。
反対に、文系の教科でいくらデータを蓄積したとしても、それらをあらゆる角度からつなぎ合わせる、一種のひらめき力がなければ使い物になりません。
この考えに当てはまらない、ごく一部の天才と呼ばれる人は存在するのでしょうが、一般人はこんな感じだと思います。
ということで、これらを総合的に考えると、勉強の根底にあるのは暗記力だと思うのです。
フランス語を構成している最小単位は?
フランス語作文、リスニング、文法、動詞の活用、COD/COI、男性/女性名詞…フランス語で勉強するべきテーマというものは無限にあります。語学学校に通っている人であれば、クラスごとに先生がテーマに沿った授業をしていると思いますし、独学でフランスを勉強している人も、各チャプターの冒頭にはテーマが書かれていると思います。
今、自分が何を勉強しているのか、という事を把握することは、勉強の進歩率を高めるためにとてもとても大切なことです。
しかし、これらフランス語を構成している最小単位は何でしょうか?つまり、フランス分を構成している基礎となる部分のことです。
これは、他でもなく単語だと思います。
単語が分からなければフランス語をアウトプットすることもインプットすることもできません。仏字新聞を広げて意味がすんなりと理解できないのは、おそらく文法力に問題があるのではなく、単に語彙力が少ないためです。
頭の中の語彙の数を、土や砂の粒子だと考えてみてください。手持ちの語彙数が少ない、不安定な沼地のような土地には、堅牢なフランス語の城を建てることはできません。フランス人から言葉のキャッチボールを投げられても、足元がぬかるんでいてはうまくボールをとることができません。
外国語学習において、まず何よりも大切なものは語彙力です。
フランス語学習に一番効果的な勉強方法
ということで、2017年は前よりももっとフランス語力を伸ばしたければ
①全ての勉強の要となる暗記
②外国語を構成する最小単位である単語
に焦点を当てて、単語の暗記に注力するべきです。
案外、この単語の学習をおろそかにしている人が多いようで、単語力が少ないがゆえにフランス語がうまく操れないのに、それを勘違いして「聞き取りがうまくないからリスニング力が足りない」とか「作文がうまくできないから文法が苦手」という風に、変なところに苦手意識を持ってしまうことがあるようです。
もちろん、語彙以外の部分でも勉強することはたくさんありますが、意外と語彙さえ充実させればほかの分野の問題解決がスムーズにいく場合があるのです。
例えば、難しいフランス語の発音に関して、似たような形の単語のシリーズというものがあります。
corps, cour, cours, coeur, cor, court...
これらの単語をみて、すぐに同じ発音をする単語に分類ができるでしょうか。
一見してこれは発音の勉強に思えるかもしれませんが、本質は単語の勉強です。
何が言いたいかというと、仮に辞書でこれらの単語を引いて発音別にカテゴライズしたとしても、それぞれの単語そのものの意味が頭にしっかりと入っていなければ、それら発音の違いというのは明日の朝には忘れてしまい、結局勉強したことが無駄になってしまうのです。
反対に、それぞれの単語の意味、つづりがしっかりと頭に入っている状態で発音の違いをもとにカテゴライズした場合、それぞれの発音の特性が綴り、意味とリンクして頭に入ることとなり、比較的覚えている時間が長くなるのです。あとは、作文なり会話なりで、実生活で使っていけば脳に定着していくことになります。
こんな感じで、単語の暗記というのはとても大切なのです。
答えは案外簡単なところにある
僕も大学で生物学を勉強していて、その新出単語の多さから勉強が嫌になることが多々あります。でも、そうやってわからない単語から逃げていると、それよりももっと大きなもの(文章の大意)はもっとわからなくなってしまうものなんですよね。
未だに、僕は勉強が行き詰ったときには初めから整理して、わからない単語片っ端から調べ上げ、暗記するようにします。すると、ある時突然、全体にかかっていた靄がスッと晴れるような感覚になる時があるのです。
多分、フランス語を勉強いている人なら、昨日覚えた単語が、今日の会話でやけに耳につく、といった経験があるのではないでしょうか?それだけよく会話に出てきている単語が、たとえひとつでも聞き取れていなかったということは、とてももったいないことですよね。
また、単語が分からなかったが故に起きてしまったハプニングというものもあります。
今となってはただの笑い話ですが、この時はひもじい思いをしました…(笑)
単語の暗記って、とってもシンプルなように見えて、実はとても重要な分野なのです。
おわりに
実は、単語の暗記に関しては以前からこのブログでも何回か取り上げてきているテーマです。
効果的な単語の勉強方法や、bantan流の単語の勉強方法、フランス語を話せるようになるまでの単語勉強のペース配分など、きっと役に立つ情報も書いてきているので、何かの参考になれば嬉しいです^^
2017年も、フランス語をガンガン勉強しちゃいましょう!
そして、今年もフランシウム87を、どうぞよろしくお願いいたします^^