ベートーベンをフランス語で言うと?
突然ですが、「ベートーベン」をフランス語でいうと、どのように発音すると思いますか?
人の名前は国が変わっても変わることはありません。しかし、名前の発音は、その国の発音規則によって変わることがあります。
例えば、花子という名前は、ローマ字で書くとHanakoになり、フランス語でHは発音されないので、「アナコ」と発音されます。
ベートーベンをフランス語でいうと?
僕はクラシック音楽が好きなので、音楽に関して友達と話していたときのこと。
僕が「ベートーベンが…」といったら、「違うよ、フランス語ではビートーヴォンって言うんだよ。」と言われました。ローマ字で名前書いたらBeethovenですからね。
発音の変わる作曲家の名前
冒頭で書いたように、フランス語の発音規則に則ると、日本式の発音と異なる作曲家の名前があります。
例えば、モーツァルト(Mozart)は、フランス語では「モザー」と発音されます。
ちなみに、モーツァルトの代表的なオペラの一つ「魔笛」は、フランス語では"La Flûte enchantèe"と言います。"enchanté"には、「魔法にかけられた」という意味もあるのです。
他にも、ドイツの大家・ワーグナーは「ワグネー」ですし、日本人にも馴染みの深いドヴォルザークは「ドヴォルジャク」になります。
常に変わるわけではない
話はベートーベンに戻ります。
ベートーベンは、フランスではビートーヴォンと発音されると聞いて「ふんふん、そうなのか。」と思い、後日、また同じ友人と話していたときのこと。
僕が「ビートーヴォンがさ~」と言ったら、急に笑い出す友人。何かと思ったら、「ベートーベンはフランス語読みでもベートーベンだよwww変わらないんだよw ww」と。
一杯食わされたー!!
まんまと友人の罠にハマってしまいました。
彼の言うとおり、Beethovenはフランスでもベートーベンなのです。強いて言えば、最後がvだから、ベートーヴェンになるくらい。
ついでに、フランス語で「デタラメを言う」というのはサラダを使って表現することができ、raconter des saladesと言うことができます。今回の場合、Il m’a raconté des salades.ですね。
名前の間違いはご用心!
ところ変われば品変わる…ではなくて、名前の呼び方が変わります。
基本的には、スペルがわかっていればあとはフランス式の発音規則に則って呼べばいいのですが、たまにそれでは伝わらない場合があります(特に北欧や東欧系の名前)。また、アラビア文字や漢字の名前では、フランス語の呼び名が類推できない場合が多々あります。
人の名前は固有名詞なので、それが相手に理解してもらえなければ会話の流れは八方塞がり…なんてこともあります。自分のよく話す話題に関連した人名は、日頃からこまめにチェックしておくといいですね^^