音楽を楽しむ南仏の夏│ラジオフランスの音楽週間
フランスにいると音楽のイベントがたくさんあります。
一番有名なものは、6月下旬にあるFête de la musiqueでしょうか。この日はそれぞれの街が音楽イベントを企画するので、フランス全土が、様々なジャンルの音楽に包まれます。
しかし、今年4度目の南仏の夏で、初めて経験した素晴らしい音楽の祭典がありました。毎年開催されているので今まで存在は知っていたのですが、旅行で居なかったりして参加することがなかったのです…激しく後悔(*_*)
今回はこの素晴らしいラジオフランス主催のイベントについて紹介します。
ラジオフランスの音楽イベント
ラジオフランスとは、フランスの公共放送局。
このラジオフランスが企画する、音楽の祭典がLe Festivale(以降、フェスティバル)というもので、今回モンペリエを中心に開催されたものは、2週間に及ぶものでした。
この期間中、様々な音楽のプログラムが無料、または低価格で楽しめるという、音楽好きにはたまらない催しものなのです。
ラジオフランスと言えば、以前僕が紹介したフランス語の勉強に使えるサイトでもあります。フランス語学習者は要チェック!
クラシック音楽とジャズ好きには天国!
フェスティバルでは、主にクラシック音楽とジャズが演奏されます。
昼の12時頃から夜まで、街の中心の大小の音楽堂では、クラシック音楽の公演や、音楽家(指揮者や演奏家)を招いての公演、過去の偉大な音楽家の記録映像の上映など、様々な催し物があります。
そして、特筆すべきはその殆どのプログラムが無料だということ!
中には有料のものもありますが、12~16€程度のプチプラっぷり。もう、ラジオフランスとモンペリエ市様々です^^
今年のクラシック音楽のテーマは「revolution(革命)」。スカルラッティからショーエンベルグの時代まで、楽器はクラヴザンからピアノへと、音楽界の主要な変革を一日がかりのプログラムで追う…なんていう、興味深いものもありました。
ジャズも楽しめる
クラシック音楽というと、なかなかとっつきづらくて敬遠されがち。
そんな人でも楽しめるのがジャズのプログラムです。
クラシック音楽とは異なり、ジャズの公演は街の中心から少し離れたところで開催されます。開演は22時!これくらい遅くないと、空が暗くならないのです。
会場は半円形の屋外劇場で、夜の風を感じながら音楽を楽しむ事ができます。連日屋外公演をするあたり、あまり雨の降らない南仏らしさを感じます。
巨匠から新星まで
しかも、この演奏会に招かれた演奏家には、ピアニストのボリス・ベレゾフスキィや、フルーティストのエマニュエル・パユなど、そうそうたる顔ぶれ。
そうかと思うえば、最近の国内外のコンクールで賞をとったような若手の演奏家も演奏していて、安心だけでなく目新しい演奏もチョイスできるという、音楽好きにはたまらないプログラム編成なのです。
もちろん、音楽家からしても、ラジオフランスという大きな後ろ盾のもとで演奏するという絶好のチャンスになります。
ほとんど無料?!
その上、このフェスティバルのプログラムはほとんど無料で提供されているのです!
基本的に、演奏や講演、映像資料の上映などは無料で公演されていました。いくつかの演奏会のみ、有料(と言っても12~20€程)のチケットが用意されているのです。
なので、僕は一日にクラシックもジャズも何公演も行ったのですが、それら全てがタダだったのです^^
こういう取り組みはとってもフランスらしくて、良いですね。
おわりに
日本でも、フランス発の音楽祭、ラ・フォル・ジュルネという、数日間クラシック音楽を何公演も開催するイベントがあります。
こういった機会を利用して、どっぷりと音楽漬けになる夏も良いですね^^