フランシウム87

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僕のおすすめするフランス語問題集の使い方┃LES 500 EXERCICES DE GRAMMAIRE

試験の点数が早々にネット上で公開されているここ数日。

けっこうナーバスになりながら毎日大学のサイトにアクセスして確認していたのですが…嬉しいことに微生物学が19/20点でした!わお!

過去最高の点数をマークして、とても上機嫌のbantanです^^

 

今日は以前から紹介している、僕のお勧めのフランス語問題集の使い方について書きたいと思います。

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mokuji

 

 

 

 

LES 500 EXERCICES DE GRAMMAIREの使い方

 

このブログで紹介(【無料あり!】TCF-DAPで僕が必死に取り組んだ問題集 3選 - フランシウム87)しているこの問題集をお持ちの方が多くなってきたようなので、今回は僕がおすすめするこの問題集の使い方をご紹介しますね。

 

この問題集、タイトルの通り文法問題が延々と500問のっているという、フランス語の筋トレ本のようなものです。

 なんでこの本をおすすめするかというと、その問題量の多さで一度買えば長く使い続けられるところが魅力的なのです。

問題数の少ない問題集を買っては解き、買っては解き…だと、なかなか頭に文法事項が定着しないんですよね。数学の問題集と同じです。問題を暗記するくらいやりこむと、試験で似たような問題が出たときに、数字だけ変えてあげれば解けてしまうようになるのです。

それと、問題例の幅の広さも魅力的ですね。テーマの数は絞られていて、問題のバリエーションが多いと、少ない暗記量を確実に頭に定着させることができて、上達した感が実感しやすいです。レベルA1-B2までそれぞれに対応した問題集が出されているという、細かくレベル分けされている点も見逃せません。

 

ただ、この本には文法の説明がのっていないので、文法の勉強は他でする必要があります。以前のエントリー(フランス語の勉強法!より速くマスターする5つの方法![②文法編] - フランシウム87)でも書きましたが、日本語で初級文法を勉強するには北鎌フランス語講座 というサイトがいいと思います。豊富な内容と丁寧な解説がタダで調べられる、とてもいいサイトです。

つまり、文法書の購入は必要ないかと…ネットで調べれば、かんたんに充実した文法解説に出会える時代です。

 

フランス語でフランス語の文法を勉強する、というのも一つの手だと思います。僕はこのパターンでしたね。実際、ネイティブのフランス人に文法の質問をするときに「間接目的代名詞が…」なんて日本語で質問できないわけです。ネイティブスピーカーに質問して生のフランス語を身につけてやるぞ!と目標意識の高い人は、自己学習のうちからフランス語のものに触れて勉強することを強くお勧めします。

僕がいろいろ見た中で、初級~中級程度であればソルボンヌ大のフランス文明講座がまとめた、こちらの文法辞典がよかったです。僕の通っていたポール・ヴァレリー大のフランス語講座でも勧められていました。

 

 

1.巻末回答を切り離して使おう

 

LES 500は、他の多くのフランスで出版されている問題集同様、回答の冊子が分かれていません。巻末に回答がずらずらと書かれているだけです。

問題を解いて、巻末で回答探して、答え合わせして…ってページを毎回バラバラめくるのは効率的とは言えません。

いっそ巻末の回答をすべてカッターで切り離し、回答ページだけ製本して冊子にしてしまうと良いでしょう。

日本の問題集は(フランス語のものに限らず)だいたい回答はちいさな別冊子になっていて便利なんですけどね。こんなところでもフランスと日本の違いに気づかされます。

 

 

 

2.文法事項はあらかじめ勉強しておく

 

LES 500は問題集です。文法解説書ではありません。

したがって、文法事項は問題を解く前に頭に入れておく必要があります。

例えば、parce que, puisque, comme, carがどういう理由で使い分けられているかという事はあらかじめ頭に入れておく必要があるのです。

それを、実際の問題を解いて「あぁ~こういう言い回しの時に使うんだ」というふうに、ニュアンスの確認として問題を解き進めていくとよいでしょう。

 

 

 

3.問題文は覚えてしまうくらいの勢いで

 

問題文くらいの短いフレーズは、実際の会話や記述の時の文章の小さな構成単位だといえますね。これを覚えてしまえば、長い文章を組み立てるときにとても便利になるのです。

例えば、Il faut queの後は接続法がきます。と覚えていると「Il faut que...えっとvenirの接続法現在は…」と2段階の思考が必要になります。

これが、問題集に「Il faut que tu viennes.」と載っていれば、これをまるまる暗記してしまえば、次にフレーズを使うときにはスラスラと言えるようになります。

なんだか暗記だなんて面倒くさそうですが、案ずるより産むがやすし。意外とかんたんにできますよ。

 

 

 

4.計画的に何回も解く

 

フレーズを暗記する、という事は、同じ問題を何回も解くということです。

寿限無寿限無…を一度目にしただけですべて暗記できた!という奇特な人であれば話は別ですが、ふつう暗記はなんども目を通さなければできません。

 

そのために、問題を繰り返し解くことが必要になります。

この問題集は、とにかく問題量が多いので、自分で適宜な量を区切り…

 

1日目:A

2日目:AB

3日目:ABC

4日目:  BCD

5日目:    CDE

... 

 

といった具合に解きすすめていくと良いでしょう。

もう覚えたなと思ったら、そのレッスンはとりあえず終わりにして、自分の苦手なレッスンを中心に何度も問題を解く。そのうちにだんだんと自分の苦手な問題のタイプというのもわかってくると思います。

 

 

また、解いているうちにどうしても文法的な観点から理解のできない問題というものに出会うことがあると思います。

そういう場合は、諦めてこういうものなんだとすべてを受け入れましょう

その問題の背景には、より複雑な文法の知識や、もしかしたらラテン語の知識が必要になってくるかもしれません。それは我々のような中級レベルの人がやることではなく、もっと上級者が挑むべき難題です。

じゃあそんな難しい問題を載せるな!と思うかもしれませんが、意味が分からなくてもその文章を覚えていると、ふしぎとどこかのタイミングで似たような文章を耳にする日が来るんですよね。おもしろいです。

 

というわけで、頭の筋トレ LES 500とうまく付き合って、しっかりとした文法知識を養っていきましょう!