フランシウム87

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南仏の大学留学についての質問にお答えします!~Part.1

先日、この記事のコメント欄で頂いた質問にお答えします。

 

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こんな質問をいただきました

 

以下、質問させていただきます。
1.滞在期間が8ヶ月を予定しています。語学の上達具合は人それぞれだとは思いますが、この期間で大学入学の際に必要な仏語能力を身につけられるものでしょうか。また、bantanさん自身は仏語語学学校にどのくらいいて、どのくらい仏語が身についたのか、差し支えのない範囲で教えていただきたいです。
2.bantanさん自身は長期学生ビザでしたか。もしそうであれば、現地でアルバイトはされていましたか。
3.bantanさんは、なぜ生物学を選ばれたのですか。
4.bantanさんが通っていた語学学校にはどのようにして応募しましたか。
5.語学学校へ行く前、およそ何ヶ月前に日本で手続きをしましたか。
以上5点です。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。 

 

今回は1番の質問に答えさせていただきます。

 

1.どれくらいで大学入学に必要な語学力が身につくのか?

僕がフランスの国立大学の入学に必要なフランス語のレベル(DELF B2)取得までにかかった時間は9ヶ月でした。

2013年の9月にモンペリエに着いて、そこからフランス語を勉強し始め、翌年の5月のDELF B2の試験に受かっています。ちなみに、モンペリエにくる以前は、フランス語文法の本を日本で買って1~2ヶ月読んだ以外には、特にフランス語を勉強していません。

 

なんで9ヶ月でB2が取れたかというと、実は理由があって、それはすでにスペイン語がしゃべれたからだと思います。(スペイン語も2010年にDELE B2を取得しています)

とはいえ、フランスに留学しているスペイン語圏の人に聞いてみればわかると思いますが、「フランス語とスペイン語は大きく違う!」らしいので、スペイン語の知識がどこまで役に立ったのかはわかりません。

少なくとも「動詞の活用は何十通りもある」とか、「直接法の後には間接法という大きなカテゴリーが待ってる」といったように、予めこれからやってくる難所というのに対してある程度見通しが立っていたため、効率的に勉強を進めることができたと思います。

 

DELF B2をとるまでに、モンペリエ市にあるポール・ヴァレリー大学内のIEFEという語学学校に、2セメスター通っています。開始したときのレベルは、一番初歩のA1です。

でも、個人的にはとても簡単に思えたので、12月~1月の冬休みの間に自分で問題集を買って文法問題を解いていました。また、1月の末には、翌年度の大学入学に必要な語学能力を証明するテスト(TCF-DAP)があったため、その試験対策としてもフランス語の勉強を続けていました。(フランス滞在中に大学入学審査を受けるには┃DAP申請の仕方を紹介 - フランシウム87)

 

その時に使っていた問題集はこちら。

 どのように活用していたかは、こちらの記事で解説しています。

francium87.hatenablog.jp

 

文法については、これ1冊あれば問題ありませんでした。

 で、この冬のバカンスの間にどうしてもTCF-DAPでB2を取りたかったのですが、一歩及ばず。作文以外の読解とリスニングがB1レベルという結果で、大学からは受け入れ拒否になってしまいました。。。

 

そのかわり、この次のセメスターでA2を勉強する予定だったのですが、もうその冬休みの間に勉強してしまったので、レベル変更の試験を受けてB1にクラスを変えてもらいました。なので、2014年の2月~5月まではIEFEでB1の授業を受けています。

 

そして、5月にDELF B2の試験を受け、無事に受かることができたのですが、このタイミングではもう翌年度開始の大学には応募できなかったので、やむなくもう1年間IEFEに通ってフランス語を勉強することに。学生でいつづけなければ、ビザも取得できないですからね。

 

ここまでが大学に必要なレベルを取得するまでの9ヶ月間のフランス語勉強の道のりです。

期間がある程度イメージできていれば、フランス滞在にかかる費用などは、School Withのような、skypeを使った無料のweb相談ができるところにたずねると分かってきます。メールで問い合わせよりweb相談のほうがスムーズに話が進むので断然お勧めですよ。出費について素人は中々感覚がつかめないので、プロに聞くのが一番です。

 

 

 

その後…

 

やむなくもう1年間語学学校に行くことになったのですが、結果的にはこの1年はフランス語勉強していて良かったと思っています。

 

理由は2つ。

 

1つは、やはりフランス語のレベルC1くらいまでやっておかないと、フランスの大学でフランス人たちと肩を並べて勉強していくには辛かったかな、という事。

すでにDELF B2のディプロムをとってしまったので、2014年の9月からはB2を受けることなくC1のレベルで勉強を始めることができました。

フランス語の試験もレベルB2まではDELFという名前なのに、C1以上からDALFという名前に変わります。この2つのレベルの間には大きな違いがあるのです。

フランス語をちょっと嗜む程度の文法力をつけたいのであれば、レベルB2で十分だと思うのですが、フランス語を使って本気な勉強をするとなると、やはりレベルC1の知識は求められるかな…といった感じです。特に僕は理系の大学に通っていて、フランス語の文法などはそこまで重要視されないのですが、それでもフランス語のC1まで勉強しておいてよかったと実感しています。これが、文系の大学であればなおさらだと思います。

 

もう一つの理由は、この1年間で経済的に立て直しができたという点です。

これはまた別の機会に書きますが、この時から今も続けている仕事を始めたので、経済的に出費する一方だった生活に、収入が増えたことは大きな安心でした。

それに、フランスでの仕事なので、毎年しっかり有給も取れますしね。

 

だいたいこんな感じです。

その他の質問には、順を追って回答していきます^^

 

 

次の記事はこちら

francium87.hatenablog.jp