フランシウム87

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【シェフ直伝!】美味しいクレープ生地のレシピ【アルコールたっぷり!】

「フランス料理と言えば?」という質問をされたところで、多分ほとんどの人が答えないであろうクレープ。実はクレープはフランスでは日常的に食べられている、とてもポピュラーなフランス料理なのです。

今回はフランス人の生活に浸透しているクレープ生地のレシピを、動画を交えて紹介します!

 

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まえがき

フランス人の食べるクレープは、主に甘い系としょっぱい系があります。

甘い系のクレープは、日本でよく見かけるプリンやチョコバナナが入ったような豪華なものではありません。たいてい、丸く焼かれたクレープにヌテラ(チョコレートスプレッド)やジャム、場合によっては砂糖と塩バターといった、とてもシンプルなものが塗られて、折りたたまれています。レストランで頼むと、値段の割に見た目がかなりしょぼくてがっかりする料理の上位です。

しょっぱい系はあまりメジャーではありません。対してそば粉を使ったガレットはとてもメジャーです。ガレットにはたくさんのバリエーションがあり、ボリュームもあるため見た目が華やかです。

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ブルターニュ地方の名物料理、ガレット。小麦粉ではなく、そば粉を使うのが一般的です。

 

クレープのしょっぱい系のものは、丸く焼いた生地で何かを包み、そうしてできたロールキャベツ上のものを耐熱皿に並べて、上からチーズやソースをかけてオーブンで焼く…といった、グラタンの具の様な扱われ方をすることもあります。日本人の感覚からすると、ちょっと変わっていますね。

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中に包まれているものはハムだったりチーズだったり…

 

甘い系クレープ生地のレシピ

今回は甘い系のクレープ生地の作り方を紹介します。

基本的に甘いクレープ生地には砂糖が入り、しょっぱい系のものには砂糖が入らないという違いがあります。あとは、香り付けに使うお酒の種類が違います。

 

まずはこちらの動画をご案ください。フランス語ですが、トランスクリプション(ルビ)が付いているので、フランス語を勉強している人であれば内容は理解できると思います。


Les crêpes (avec beaucoup d'alcool) de Raymond Oliver | Archive INA

 

材料

材料(4人分、24~30枚/人)

・バニラビーンズ(さや)

・塩 2つまみ

・砂糖 スプーン4杯

・牛乳 250ml

・小麦粉 400g

・植物油 スプーン2杯

・卵 8ヶ

・バター 100g

・アニス酒 適宜

・ラム酒 適宜

・ビール 適宜

 

…何となく材料と分量を書き出してみましたが、動画を見てわかる通り、分量はかなりあいまいです。シェフはすべて目分量で測ってます。(ちなみに「目分量で/勘で」は"à vue de nez"と言います。鼻で見るイメージなんですね)あと、4人分と書きましたが、これは1人当たり24~30枚食べる場合です。こんなに大量のクレープを食べるって、フランス人でもなかなかないと思うけど…シェフ曰く「軽いからいっぱいイケちゃう☆」だそうです。自分で作るときは分量を人数と照らし合わせて適宜調節してください。

 

作り方

・まず、小鍋にバニラビーンズ(さやをナイフで開いたものをそのまま)、塩、砂糖、牛乳を入れて火にかけておきます。

・ボールに小麦粉、植物油(菜種油やオリーブ油など)、卵(全卵)を入れて良く混ぜます。同じシェフの他の動画で言っていましたが、卵は小麦粉と全て混ざり合うのがちょうどいい量なので、8個にこだわる必要は無いそうです。最初に7個ぐらい一気に割り入れて、あとは一個づつ粉の混ざり具合を確認しながら割り入れると良いでしょう。

・鍋に牛乳が温まっていると思うので、火から下ろしてバターを加えて溶かします。溶けきったら、先ほどの生地に2~3回に分けて加えながら更によく混ぜます。(分けて加えるのは、生地と液体が良く混ざるようにするため。ここでダマができてしまったら、ザルなどで濾しておきましょう)

・ここからがこのレシピの面白いところです!クレープの生地を美味しくするポイントは、お酒で香り付けをすることです。この動画ではアニス酒(南仏でよく飲まれるパスティス)とラム酒をふんだんに使っていますね。量については「この2つのお酒が1:2くらいの比率で。」とは言っていますが、具体的な量は示していません^^,また、日本ではアニス酒はなかなか手に入らないと思うので、ラム酒だけでも良いかもしれません。ラム酒は白ではなく香りの良い茶色く色づいたものを使うようにしましょう。

・更にビールを加えます。冷たすぎない、室温くらいのビールが良いようです。様子を見ながら加えていき、生地がサラサラになるまでかなりの量を入れても良いみたいです。加減の目安としては、水みたいにサラサラになるまでだそうです。僕はそこまでサラサラにする勇気がなく(ビールはビールとして飲みたい気もするし…)ビールをケチってしまうのですが、そうすると焼き上がりの生地が少し厚くなってしまいます。不安になる気持ちは分かりますが、かなり水っぽくなるまでビールを加えてしまいましょう。

・あとはフライパンで焼くだけ!生地にバターや植物油といった油分が含まれているので、フライパンに油を敷かなくても大丈夫です。両面をさっと焼き上げて、ジャンジャン焼いちゃいましょう!

 

できあがったクレープは、ジャムやチョコレートスプレッド、ハチミツなんかをつけて食べても良いですが、そのまま食べても美味しいですよ。油分も入っているので、お茶請けとしても活躍します。

 

おわりに

長々と書いてしまいましたが、要点を絞ると、「本場のクレープ生地には酒をたくさん入れる」ということです(笑)実際に僕がフランスで友人に作ってもらったクレープ生地にもラム酒は入っていました。

お酒で香り付けをしたクレープを焼いて、自宅で簡単にワンランク上のフランス料理を作ってみませんか^^?

 

↓こちらもどうぞ↓

同じシェフが紹介しているしょっぱい系クレープの生地の作り方&アレンジ編(フランス語字幕なし)


Recette : Les crêpes de Raymond Oliver | Archive INA