エッセンシャルオイルの殺菌作用┃フランスっぽい生物学の授業
フランスの大学で勉強をしていると、ちょいちょい「あ、これフランスっぽいな」って思う瞬間があります。
やっぱり出てくるチーズの話題
以前の記事でも書いたのですが、フランス人はほんとにチーズが好き。チーズという単語が出るだけで、大講堂の空気がザワッとするほどです。
先日、微生物学の実習で菌類についての観察をしました。何種類かの菌を扱っていて、それぞれについてかんたんな説明がされたのですが、Rhizopus sp.という菌については、まずはじめに「Saint Nectaire(チーズの名前)を作るのに使われるカビ!」と書かれていました。
エリンギみたいなカビちゃんです。
まぁ日本人が「枯草菌は納豆に使われる」って覚えるのと同じような感じなのでしょうね。
ハーブのエッセンシャルオイル
僕の母はアロマセラピストでもあるので、我が家でハーブのエッセンシャルオイルは殺菌や風邪予防のために日常的に使われていて、とても身近なものでした。
そしたら、この前、これまた微生物学の授業で、antibiotique(抗生物質)の有効性の問題を解いていたら、その中に数種類のエッセンシャルオイルが出てきたのです。
問題に出てきたのは、Inula graveolens と Santolina corsica という品種。
身近になりすぎて忘れかけていましたが、そういえば、エッセンシャルオイルってしっかり殺菌してるんだなーと、改めて関心。
しかし、その有効性はペニシリンなどが由来の抗生物質よりは、だいぶ穏やかな効き目だという結果が得られました。
なんでこんな問題が出たかというと、背景にはフランスではエッセンシャルオイルがとてもかんたんに手に入るからだと思います。
というのも、日本ではやはりそれなりの店に行かないと手に入らないようなエッセンシャルオイルが、そこらへんの薬局のレジ横で売られているのです
特にティーツリーは、健康な肌のコンディションであれば素肌につけることもできる上、殺菌作用が高いので、フランスでは人気です。
…と、フランスでは授業に出てくるほどエッセンシャルオイルの効能は身近なものなんだな。と思ったのです。
おわりに
ところ変われば品変わる。
っていうか、僕は日本で大学に行ったことがないので、もしかしたら日本でも同じようにアロマオイルが微生物学の勉強に登場するのかもしれません…(´ε` )
でも、やっぱりチーズの話題に対するフランス人の反応はすごい!笑