フランシウム87

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マルセイユ版タロットカードとは?他のタロットカードと比べて使い心地は?

南仏の都市、マルセイユ

ここで生まれたカードにマルセイユ版タロットというものがあります。占いをしたことがある人なら聞いたことがあるかもしれません。

今回、このマルセイユ版タロットカードを買ってみたので(そうです、僕はタロット占いを趣味でするのです^^)レビューっぽいものを書こうと思います。

 

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フランスよく見るタロットカード

 

日本でタロットカードというと、占いに使われるカードという印象が強いでしょう。しかしフランスでタロット(tarotと書いて「タロー」と発音します)といえば、まず多くの人が思い浮かべるのはトランプの様なカードゲームです。

僕は占い以外のタロットの用途についてはあまり詳しくありません。でも、南仏の家の多くにはトランプと同様にタロットカードが置いてあります。タロットで遊ぶ人って年配の人だけなんですよね。なので、僕は今までタロットでカードゲームに興じたことはありません。

タロットは南仏でどこの家庭にも置いてあるようなポピュラーな存在。したがって、町中のおもちゃ屋さんには必ずと言っていいほどタロットカードが置いてあります。しかし、これらのカードは占いに使うものとは全く違うカードの組み合わせなのです。あくまで、カードゲーム用に作られているものなので、トランプの48枚+αのようなデッキ構成です。

 

マルセイユ版タロットカード

 

フランスのタロットカードの中にも、占い用のタロットカードの様なものがあります。それが、マルセイユで生まれたとされるマルセイユ版タロットカードです。

そもそもタロットの発祥と言うのは謎が多く、中に伝説のアレクサンドロスの図書館の英知を秘密に後世に伝えるために発明されたという説もあります。大方の研究者の間で有力とされるのは、昔発明されたカルタ遊びの様なものが、ジプシーやロマといった国から国へと渡り歩く流浪の民によって各地に広められたというものです。そのうち、マルセイユに伝わったものがマルセイユ版として図版が定着し、その後欧米のオカルトブームで広く世界に知られることになったのです。

タロットカードにはマルセイユ版以外にもたくさんの種類があります。日本で入門用に多く使われているのはウェィト版でしょうか。僕はウェイト版でタロットの勉強をしました。

マルセイユ版とウェイト版の間には、少し違いがあるのです。

まず占い師を困惑させるのは、絵の違いでしょう。ウェイト版の数札はイラストからリーディングができるのですが、マルセイユ版のそれはマーク主体のイラストで無機質な印象があるので、意味を探り当てるのが難しい(というか、暗記勝負)感じがします。

また、大アルカナの番号の振り分けが違っていたりするのも、占い師を困惑させるかもしれません。

イラストはクラシカルなものが多いので、正統系のタロット占いを続けてきた人であればインスピレーションは得やすいと思います。

 

なんだかんだ言ってどんなカードであっても占い師はカードと慣れていかなくてはいけないので、マルセイユ版だろうが何だろうが、慣れてしまえばこっちのものだとは思います。

 

マルセイユ版を使ってみた

とはいえ、慣れないうちはリーディングが大変!

大アルカナについていうと、僕が今まで使っていたカードとは異なる絵の質感なので、カードの結果にストーリー性を持たせるのに最初のうちは苦労しました。でも、これは回数をこなしていくうちに何とかなります。

問題は小アルカナを加えた時です。マルセイユ版の小アルカナはマークの羅列で無機質であるため、意味を覚えるのが一苦労です。そのため、マルセイユ版で占う時には手元にカードの意味のリストを置いてやるのですが、いちいちチェックするのが面倒くさくなってくるんですよね(笑)なので、最近は大アルカナだけで占いをしてしまっています。

 

おわりに

 

折角フランス、しかも南仏に来たんだから!ということで買ってみたマルセイユ版タロットカード。実際に使ってみると、大アルカナだけならまぁ使えなくはないが、小アルカナを加えるとウェィト版になれている自分にとってはちょっと難しい印象がありました。

これからもちょくちょくマルセイユ版をいじっていきたいと思います^^

あ、ちなみに南仏ではマルセイユ版のタロットが他の流派に比べて値段が安く売られていました。やっぱりご当地ものなんですね^^