フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

気になる単語を入力して検索してください🌛

フランスの大学生活┃ヴァリエーション豊かなクラスメイト

自由・平等・博愛

 

これはフランス共和国が掲げているモットーです。

かつて様々な国を支配下に置いたフランス。今ではフランス国内に様々な人が住むようになりました。地理的にも、フランス南部に広がる地中海を超えれば、そこはもうアフリカ大陸。移動のしやすさもあいまって多くの人がアフリカ大陸からやってきたという経緯もあります。

 

また、フランスの公立学校は学費が無料であることはこのブログでも繰り返しお伝えしている通り。無料の公教育というのも、世界中から多くの人を引き寄せている魅力の一つでもあるんですね。

そんなフランスの学生のヴァリエーションは実に豊か。僕の大学のクラスにはこんな人たちがいるのです。

f:id:bantan19:20161031002522j:plain

続きを読む

「シニカル」の語源┃道で見かけた犬の看板から考えてみる。

語源を辿るというのは、とても楽しい旅行をしている気分になります。

先日、道を歩いているときにこんな看板を見かけました。

 

f:id:bantan19:20161029072519j:plain

 

犬の絵がかいてありますね。しかし、看板の中にはフランス語で「犬」を表す"chien"という単語が見当たりません。実は"CANINES"というのが「犬」を意味しているのです。

なぜ、caninesが犬なのか。そして、「シニカル」という言葉との関係性は?

続きを読む

前の人と同じように線が引けない

海外に住んでいると、自分が思ったように物事がうまくいかなくて困ることがよくあります。

特に多いのが、頼んだことがそのまま実行されないということ。なんでこうなっちゃうのー!?(泣)という事態に良く陥ります。

 

なんでなんだろう。じぶんの伝え方も悪いんだろうけど、なんでこんなにうまくいかないの…と考えていた時に、とある動画に出会いました。

f:id:bantan19:20161028230823j:plain

続きを読む

フランス直伝!┃固くなったフランスパンをつかったリメイクレシピ8選

昔は、雑誌のモデルにあこがれて、意味もなくポンパドゥールで買ったフランスパンを小脇に抱えて町中をうろうろしたものよ…

今から数十年前、フランスパンは今ほど一般的なものではなく、またその名前の響きからおしゃれのアイテムとして使われていた時代があったそうなんですね。今聞くとびっくりしてしまう昔の「おしゃれ」話です。

 

今、僕たちはフランスパンを買おうと思えば、近くのスーパーまで行けば簡単に買える時代になっています。とはいえ、フランスパンばかり毎日食べる人というのは少ないのではないでしょうか。

フランスでは、フランスパンを文字通り「毎日」食べます。もちろん、個人差こそありますが、フランスパンはフランス人にとって、日本人の米のような存在。とくに、フランスには一日一種類ずつ食べても、一年で食べきることのできない種類あるチーズを食べる時には、パンは欠かせない存在になっています。

 

そんなフランスパン、痛恨の弱点が一つあります。

それは、すぐに固くなってしまうこと。買ってきたフランスパンが、一日放置しておいたらカッチカチに固くなってしまった経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。

そんなとき、あなたはどうしていますか?捨ててる?鳥にあげてる?

食は文化の一端。フランスパンを多く食べるここフランスでは、時間が経って硬くなってしまったフランスパンを上手にリメイクする方法がたくさんあります!

f:id:bantan19:20161028064753j:plain

続きを読む

フランスの授業は生徒の発言が多いって本当?フランスの大学の授業

よく、日本人は日本の教育を「詰め込み式」だなんて言ったりします。

対して、ヨーロッパでは生徒が自由に発言する、先生と生徒のコミュニケーションが重要視された授業環境であるという話を聞いたことはないでしょうか。

先生の書いた黒板をノートに黙々と写す授業よりも、生徒と先生の間、あるいは生徒同士で活発に意見が飛び交う授業のほうが、なんだかタメになる感じがしますね。

 

実際のところ、フランスの大学での授業はどうなのでしょうか。

f:id:bantan19:20161015082336j:plain

続きを読む

フランス語、接続法の謎┃動詞espérerの後は直接法?接続法?

フランス語の何が難しいか。

様々な要素がありますが、その中でも動詞の活用というのはとても厄介な存在です。

一つの動詞に対して、人称と時制によって84通り(直接法、間接法、仮定法)もの動詞の活用形が存在するフランス語。生粋のフランス人であっても、フランス語の動詞の活用形に悩むことがあるそうです。

 

今回お話しするのは、そんなフランス語の接続法の謎。動詞espérerにスポットライトをあてていきたいと思います。

実はこの問題、自分のフランス語文法こぼれ話の中でも特に気にいっているテーマなので、少し複雑ですが最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^

 

f:id:bantan19:20161014005853j:plain

続きを読む

社会人とは?

今、日本でホットな話題になっている「電通新入社員の自殺」事件。

日本で数年前から高まっている、「働き方」に対して新しい価値観を見出そうとするムーヴメントがある中起きてしまった今回の事件。社会人としての重責に押しつぶされてしまったのだろうと思うと、心が苦しくなります。

 

そこで思ったのですが、僕たちがよく使う「社会人」という言葉。

これって、どういう意味なんでしょうか?

f:id:bantan19:20161012032417j:plain

続きを読む

ソフィア・コッポラとヴァレンティーノの「椿姫」

タイトルのままです。

ヴェルディのオペラ、「椿姫」。

演出ーソフィア・コッポラ

衣装ーヴァレンティ―ノ

舞台ーネイサン・クロウリー

 

…という、超豪華な裏方達。

フランス―ドイツ共同制作のテレビ局、arteから引っぱってきました。

いつまでかはわかりませんが期間限定の配信なので、気になる人はお早めにどうぞ。

 

concert.arte.tv

 

ちなみに、ソフィア・コッポラは、「マリーアントワネット」や「ロスト・イン・トランスレーション」を手掛けた映画監督。

ヴァレンティーノは、言わずと知れたイタリアのファッションデザイナー。

ネイサン・クロウリーは、映画バットマンのセットを担当した人です。

 

ローマで上演されたキラキラ「椿姫」。常の通り、結果的に賛否両論はあったのですが、ラグジュアリーなオペラの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(上に張ったサイトリンクからフランス語のページに飛びますが、YouTubeと同じ要領で動画の再生がスタートします。)

 

f:id:bantan19:20161012021431j:plain