初めての考古学の授業┃フランスの大学の授業風景
今日は、大学で考古学の授業がありました。
なにやら怪しげな骨がたくさんある教室です…
バイオロジーの勉強では生物の進化の歴史も勉強します
ということで、考古学も勉強しているのです。
正確には、大学1年生2学期の「生物学のために役立つ学科」という括りの一部分に、この考古学があるのです。
ちなみに、前日のエントリーで触れた地学(l'histoire de la Terre)も、この分野の一つです。(”三葉虫”のスペルを間違えたら大変なことに!先日、地学の試験がありました。 - フランシウム87)
あとは、宇宙の歴史や、地図学なんかもこれから勉強していきます。
なぜかみんな興味津々な考古学
大学1年生って、考えてみたら18,19歳のまだまだ若い年代なんですよ。
あー授業だるいなー。とか、授業の後半になるとおしゃべりの声が大きすぎて先生の声が聞き取りづらくなってしまう事が多々起きるんです。
でも、考古学系の授業はなぜかみんな興味津々。
今までにも、恐竜の授業や、花粉を中心に考える考古環境学なんて言う授業があったんですが、どれもみんな静かに集中して聞いていました。
みんなで考え意見を交換するフランスの授業風景
フランスの授業風景、というより、欧米の授業ってみんなで意見を交換することがよくあります。
教員からの一方的な説明を理解していくだけでなく、生徒同士の意見交換の中で考えを深めていく。という狙いがあるそうです。
今日の授業もそんな感じで、2時間くらい、いろいろな化石や生物の骨格の標本をみて、いくつかの視点から生物の種類分けしていったのです。
生徒同士の意見交換だけでなく、もちろん先生主体の説明も入ります。
これは、豚の頭蓋骨が、同じ種であっても環境の変化でどれだけ個体差が出るか、という事を説明しているところ。
僕は、小さいころ恐竜が大好きだったので、今こうして化石について新たに勉強ができる機会にとっても満足しています。
テレビで生命の進化とかの番組を眺めていると「へぇ~」って、なんかわかった気持ちになりますが、こうやって自分から個体ごとの差を見つけて、なぜ違いが出るのか、環境によるもの?性別によるもの?それとも成長の過程での変化?という仮定を立てて正解を探していく…という作業は、なかなか難しいものだなぁと実感しました。
新たな問題が浮上
今回、この考古学の授業が始まって、新しい壁に当たってしまいました。
それは、生物の形状を表すフランス語の知識のなさ。
単に牙がある、額が大きい、歯が多い。とかならいいんですけど、たとえばmembres chiridiensとかforamenとかいきなり言われても全く分からないんですよね。
先生に聞くと「これくらいの言葉は知っておくべきだ」なんて言われちゃったりして(^^)/
まぁ少しづつやっていくしかないですね。
因みにモンペリエ大学って花粉の化石で有名らしいです
以前、花粉考古学の授業で先生が話していたんですが、モンペリエ大学って花粉の化石の標本をかなり多く所有しているみたいです。
なので、ヨーロッパ中の大学・研究機関から標本のデータや照合を依頼されるんだとか。
花粉考古学って、地球の環境を知るうえでとっても重要、且つ興味深い分野なので、このブログでも伝えたいのですが、なにせ自分が授業の内容をまだ100%理解できていないので、追々復習をしたら何かしら書いていきたいと思います!