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フランシウム87

南フランスに住む日本人学生が発信するブログ。

フランスが好き?じゃあこの作曲家知ってる?┃エリック・サティ生誕150年だったのすっかり忘れてた。

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(今回のエントリーは、完全に自己満のものなので、クラシック音楽が好き、あるいはクラシック音楽に親しんでみたいなぁ…と思っている人でないと面白くないかもしれません^^)

 

フランスが好きな理由というのは、実に人それぞれですよね。

パリにあこがれる、ガストロノミーが興味深い、アートが好き、フランス語の響きにつられて…etc.

 

芸術の国として有名なフランス。モネやルノワール、ゴッホ、ピカソなどフランスにゆかりのある画家の名前は、だれでも耳にしたことがあると思います。

では、フランスの作曲家はどうでしょう?あなたは何人のフランスの作曲家を知っていますか?

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芸術の国フランスは音楽もアツい!

 

僕はクラシック音楽が大好きなんです。ちょっとした軽度のマニアです。こじらせてます。。。

フランス語の勉強がなんだ、バイオロジーがなんだとのブログで騒いでおりますが、そんなものよりクラシック音楽LOVEです。照

 

先日、5/17日はクラシック音楽界の異端児ともいわれる、エリック・サティの生誕150年でした。パリではいろいろな催し物があったようですね。

名前は有名じゃないけど、彼の作った曲はきっとどこかで聞いたことがあると思います。

例えばこれ。ジムノペディ第1番。ドラマやCMなんかに、よく使われています。

 



ちなみに、ジムノペディはフランス語で書くとGymnopedie。gymno-はギリシャ語で「裸の」という意味。フランス語で「裸子植物」はgymnospermeと言います。spermeは英語もほとんど同じだからわかる人も多いんじゃないでしょうか?「精子」という意味です。-pedieは「踊り子」または「若い」という意味。つなげると「裸の若い踊り子」…?

そう、このジムノペディという言葉は、古代ギリシャのスパルタで行われていた、若い男性が裸で踊りを披露するGymnopaediaという儀式の名前が下地になっているのです。

 

こんな感じで、サティの曲の名前には変なものが多いんです。「干からびた胎児」だったり「犬のためのぶよぶよした前奏曲」だったり。。。

でも、彼は日常の空間に、あたかも空気のように流れる音楽づくりを目標としていたようなので(環境音楽や現代のカフェのBGMの先駆者ですね!)、彼の音楽は聞き流しても心地の良い響きが感じられます。

 



 

 

火がついちゃったから、他にも紹介しちゃう

 

フランス絵画で、日本人に一番人気なのは印象派の絵でしょう。

あの優しい光につつまれる感覚というのは、なんとも心地のいいものです。

 

でも、クラシック音楽にも印象派があるのは知っていましたか?

これはドビュッシーラヴェルといった作曲家たちによって始まったといわれています。曲の感じは、絵画のそれと同じく、優しい光や風に満ち溢れた響きを感じることができます。

こちらも絵画同様、日本人に好かれる曲調のようでテレビでよく耳にします。

例えば、ドビュッシー作曲アラベスク第1番。

 



朝日の当たる窓辺、淹れたての紅茶をすすりながら聞くにはもってこいではないでしょうか。僕は高校生の頃からいつも、試験前の徹夜明けに聞く曲で定着してますが…(笑)

 

ラヴェルの有名な曲と言ったらボレロでしょう。

 



同一のフレーズを繰り返すだけの音楽。でも、同じフレーズは毎回違う楽器にバトンタッチされながら演奏され、最初は穏やかだった曲が最後には怒涛のクライマックスを迎える…という、ユニークな曲です。

 

このドビュッシーとラヴェルの2人は、近代音楽の発展に大きく貢献したといわれています。これのどこが貢献なんだといわれると、その前の時代の音楽に触れないと説明が難しいのですが、とにかく彼らはフランスのエスプリを確立した人たちだったといえます。

そして、僕はドビュッシーが大好き。僕のピアノのレパートリーもドビュッシーまみれです。彼の曲は弾いていても心地が良い。。。

 

 

 

アヘン吸いながら作曲したけど、今では教科書に載ってる人

 

ベルリオーズという作曲家は、ドビュッシーやラヴェルに比べてずっと古い人ですが、フランスではとてもメジャーな作曲家です。

なぜなら、彼の名前はフランスの音楽の教科書に載っているから。日本で言ったら滝廉太郎みたいなかんじでしょうか。いろんな音楽堂のホールの名前にも、彼の名前が使われています。

 

彼の興味深いところは、もしかしたらベルリオーズはアヘンを吸いながら作曲したんじゃないか、と言われていることです。

当時のヨーロッパの社会情勢を見ると、アヘンの使用は日常茶飯事だったといえますが(作曲されたのは1830年、アヘン戦争が1843年)、そのトリップしている感覚を五線譜に書き留めたところには、さすがの芸術家の魂を感じます。

 

その問題作がこちら。幻想交響曲。全楽章を合わせると1時間になってしまうので、特に盛り上がりの激しい個所を紹介します。



 

 

南フランス、土の香りのする音楽

 

まぁここまで紹介してきた作曲家たちは基本中の基本レベルでしょうか。知っていた人も多いと思います。

そんな方にお勧めしたいのは南仏出身の作曲家、セヴラック。(え、知ってた?)

 

彼は先に紹介したドビュッシーやラヴェルたちと同じ世代の人です。

印象派の音楽家がパリを好んで活動していたのに対して、このセヴラックは南仏の田舎風景を愛し、一度は上京したもののすぐに田舎に帰っています。音楽界の地方移住のパイオニア。

そんな彼の音楽を聴いた印象派の重鎮・ドビュッシーは「土のいい香りのする音楽」と表現したそうです。

 

彼の曲の中ではこれが有名ですね。古いオルゴールが聞こえるとき。



個人的には、この曲は別に土感はないと思います。僕が一番「あ、これ土っぽい」って思えたのは、「大地の歌」のなかの「刈り入れ」なんですが、YouTubeで見つかりませんでした…残念。土っていうより、草の感じのほうが強かったかな?

 

 

 

フランスの音楽を聞いてみると面白いよ

 

っていうのを、今回は切に伝えたかったのです!

パリに行ったらルーヴルだ!オランジュリーだ!オルセーだ!だけでなく、せっかくなのでガルニエやバスティーユでオペラ・バレエを楽しんでもらいたいのです。

オーケストラの演奏だって、いろんなところで聴けますしね。

 

そして、クラシック音楽は1度聞いただけではなかなか好きになれません。

少なくとも3回ぶっ続けで聞いてみると、たまにほんのりとその曲に魅力を感じるときがあります。普段クラシック音楽をあまり聞かないという人は、そのほんのり魅力を感じることができたら、あとはそこを突破口に聞きこむと美しい出会いがあるかもしれません。

 

あー次の演奏会はどこに行こう!