フランスでの家探し┃僕はこうやって家を見つけてきました
フランス留学準備でおおきなおおきな悩みの種。
それはフランス語やビザの心配よりも、住む家探しの心配のほうが大きいと思います。
フランスへの留学ビザ申請には、フランス国内での居住証明書の提出が必要ないので、ビザ発給自体は簡単です。(仮に家が見つかっていなくてもビザが発給されるため)
しかし、いくらビザが発給されたからと言って、住む場所もないままフランスに渡るわけにはいかないでしょう。
今回は、僕が海外で家を探すときはこんなことをしてますよ。っていう紹介をします。
日本から探す場合
フランスと接点のある人に聞きまくる
まずはこれがオーソドックスな方法じゃないでしょうか。
日本からフランスでの家を探すという事は、これから留学を始める人のケースが当てはまると思います。ということは、おそらくフランス語力がそこまで習熟していない状態でしょう。
フランス語がある程度堪能であれば、実際にフランスの不動産業者などに連絡を取ることだって可能になるわけですが、それはまだ遠い話。
であれば、日本語で交渉のできる家探しをするという事が一番効率的な方法になるでしょう。
まずは、語学学校やサークルなどでフランス語を勉強している人であれば、いろんな人に家情報がないか聞きまくってみる。知り合いのフランス人に聞くなど、リアルの交友関係の中で賃貸情報を探すことをおすすめします。
顔が見えている仲からの紹介であれば、その後何か問題が起きた場合も対応が楽になります。日ごろから、交友関係のネットワークは広く持つように心がけましょう。
SNSフル活用
僕が実際に、フランスでの最初の家を見つけた方法がこれです。
SNSとはSocial Networking Serviceのことで、Facebookやtwitterなど、ネット上で交友関係を構築するサービスのことです。ブログもSNSに含まれるんじゃないでしょうか?
僕がどのSNSで家を見つけたかというと…mixiです(笑)
mixiって、まだ存在するんですよ。僕がまだ高校生の頃に爆発的にはやったSNSなんですが、今では完全にすたれている感があります。
mixiの良かった点は、ほぼすべて日本人の参加&コミュニティーが充実しているという点でした。「モンペリエ 家探し」と検索すれば、それに対応した情報が日本語で出てきたんですよね。Facebookだと、日本人以外の情報もヒットしてしまいますからね。
幸運にも、僕はココで、以前日本に留学していたというフランス人夫婦のアナウンスを見つけ、彼らの子供(当時5歳)のベビーシッターを週数日する代わりにタダで住めるという好条件を見つけることができたのです。
ただ、これは3年近く前の話。当時でmixiの過疎っぷりは尋常でなく、コミュニティも廃れきっていました。僕がmixiを使って家探しをする方法を考え付いたのが、出国5日前。偶然、その2日後に例のフランス人夫婦のアナウンスが掲載されて、めでたく家が見つかった…という流れです。いまはきっとmixi過疎現象は加速の一途をたどってると思うので、あまりここに希望を託すのは現実的じゃないかな…と。
他にも、世の中たくさんのSNSがあるのですが、日本語対応しているものとなるとそんなに多くないんですよね。フランス各地の日本人コミュニティがつくっている掲示板サイトで、空き物件がないか探すのも一つの手段です。
協会・語学学校に頼む
日本で大きなフランスの協会と言ったら、日仏文化協会でしょうか。留学情報も多く紹介されているので、一度は覗いておいたほうがいいサイトです。
他にも、各語学学校で留学をあっせんしているところは、現地での家を探してくれる場合がほとんどです。
この探し方の利点は、総じて安心感があるという事。彼らはすでにフランスに送り込むパイプを持っているので、安心をお金で買うことができます。間違っても出国5日前に家が見つかっていなくて、ハラハラしながらmixiにログインする必要はないわけです。
…でも、どれも高いんですよね。こういった機関を使った家探しをした場合、その後の家賃が割高である傾向があるんです。家賃って毎月払うものじゃないですか。だから、だんだん家賃の高さがネックになってくるケースが多いんですよね。
じゃあ安く安心を買う方法はないのか?あります。
現地の語学学校が紹介する物件にはリーズナブルなものがあります。ちょっと裏技的ですが無料で語学留学について相談にのってくれる日本国内のエージェントに頼んで現地語学学校のリストを貰い、そのなかから自力で現地語学学校にメールを送って安い物件を探すという方法があります。
この方法は、僕がスペインに留学を決めたときに使いました。マドリッドの家は見つかっていたのですが、後半住む予定のバレンシアの家が見つからなかったからです。こういう留学エージェントは、無料の留学カウンセリングなんかも(初回だけ)やってくれるので、資料請求&カウンセリングで聞きたいことだけ聞き出しちゃいました。お金がなかったので一生懸命です^^
フランス現地で探す場合
日本人ネットワークをフル活用
フランス現地で家を探すのは、すでにフランスに住んでいる人が当てはまるケース。
すでに住んでいるのに引越しをするという事は、今住んでいる家に不満があったり、なにかしらの問題がある場合がほとんどだと思います。
こういう時に、日本人のネットワークほど役に立つものは他にありません。僕も家を探すときには、いつも呪文のように「家探してるんです。なにかいい情報知りませんか?」って唱えて歩いてます。
コロカッションのサイトで探す
フランスには実に多くのコロカッション(ルームシェア)を探すためのサイトが存在しています。いろいろなサイトを見て、コンタクトをとって探すのはとても面白いものです。
ただ住むことを決めるときには、かならずその家を訪問してから決めるようにしてください。一緒に住む人がどんな感じか、清潔感や家具が充実しているか、交通の便はいいか等、確認する点はたくさんあります。意外にも実際に訪問することなく住むことを決めてしまう日本人というのが多く、その後のトラブルに発展するケースが後を絶たないので、しっかりと自分の目で確認するようにしましょう。
また、家を借りる場合はいつもそうですが、その家の契約書と立ち会った人物のIDが同じであるかしっかり確認しましょう。というのも、内覧を済ませて賃貸の契約をし、家の鍵をもらっていざ入居!となった時に、実はそこはバカンス用に貸し出している物件で、そこにはすでにほかの家族が滞在していた…というケースがあったのです。彼女が架空の家主に払ってしまった被害金額は約100万円。
ちゃんと、家を紹介している人物は、本当にその家の家主であるのか確認することが必要です。
不動産・仲介業者に聞きに行く
センチュリー21とか、フランスにもあります。割高ですが、そういったところに問い合わせるのも一つの手です。
有名な企業でなくても、例えば学生向けのアパルトマンを紹介する協会というのも存在します。例えば、僕の住むモンペリエという町では、毎年夏休みの終わりごろに学生対象に家探しを手伝ってくれる協会があって、僕もそこで家を探したことがあります。
一般の不動産業者と違って仲介手数料が無料、あっても割安な点と、学校から近い物件の紹介料が多いというのが魅力的です。
「logement étudient 街の名前」で検索してみましょう。
astuces(コツ)
家探しをするにあたって、家を見つけやすい=紹介物件の多い時期というのがあります。
それは年末年始と5,6月から9月にかけての夏場。このタイミングだと紹介物件が多いので、自分の納得いく物件が見つかる可能性が高くなります!
そして、家を探しているときには、とにかく「家探してる自分」をアピールしまくることです。
これは、僕がバレンシアに住んでいた時、語学学校が紹介してくれた家から引っ越しを決めたときにその話をたくさんの友達にしたんですね。そうしたら、翌日から友人たちが「あそこの家開いてるらしいから一緒に見に行ってみる?」とか「近くの掲示板でこんなアナウンスが貼られてたよ」って教えてくれたんです。僕は心底感動しました。
それからは、何か問題があった時には、その問題を多くの人に話すようにしています。自分の全く知らなかった解決策を、彼らが持ってきてくれることがあるということが分かったからです。家探しも同じこと。
僕もモンペリエ市内であれば物件の情報を持っていることがあるので、興味のある方はメッセージをください。可能な限りお手伝いします。
また、残念ながら海外での賃貸トラブルというのはとても多いもの。
本気で困った場合は、弁護士なんかにお願いしなくてはいけない場合もあります。
僕も以前住んでいた物件の保証金について家主と合意の得られない点が残っているので、当時一緒にコロカッションをしていた人と一緒に、大学の法律科のサークル(?)に協力をお願いして、法的な解決を目指しているところです。この話は、また別に紹介できたらと思います。
フランスの家探しは、フランスに留学する前の一つの通過儀礼。
なるべく安く、安心の物件が見つかると良いですね。