フランシウム87

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バルセロナでオペラをみよう!┃リセウ大劇場とカタルーニャ音楽堂の座席のポイント

クラシック音楽好きが高じると、なかなか面倒なことが多くなります。

特に大変なのが、演奏会にかかるコスト。オペラやバレエを年に何回も見ようとすると、思ったよりも大きな出費になってしまい、家計を確実に圧迫してきます。

そこで大切になってくるのが、いかに良い席を安くおさえることができるかという事。

 

今回はバルセロナを代表する2つの劇場の座席を徹底解剖!めちゃめちゃ需要のない記事になるであろうことは予想されますが、個人的な備忘録として書き留めておきたいと思います(笑)

 

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mokuji

 

 

バルセロナの劇場と言ったらこの2つ!

 

リセウ大劇場(Gran Teatre del Liceu)

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リセウ大劇場(Gran Teatro del Liceu)はスペインバルセロナに所在するオペラ劇場。バルセロナの目抜き通りランブラス通りのちょうど中間点に位置し、同都市を代表する観光スポットの一つである。 -Wikipedia 

 観光の名所であるだけでなく、実際に歴史に名を残すような名演も数多くこの劇場で上演されてきている、オペラ好きにはたまらない劇場です。

 

そして、もう一つはこちら。

カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música)

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カタルーニャ音楽堂カタルーニャ語:Palau de la Música Catalana)は、スペインバルセロナにあるコンサートホール。1997年、サン・パウ病院とともに、バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院としてユネスコ世界遺産に登録された。 -Wikipedia 

 バルセロナにはサグラダ・ファミリアを設計した有名な建築家・ガウディがいますが、この音楽堂はガウディのライバルであったといわれているドメネク・イ・モンタネールによって設計されています。外観も内装も、余すところなく美しいのですが、特にホール上部を飾る雫が垂れるかのようなステンドグラスは圧巻で、僕はここが今まで入った歌劇場の中では一番美しいと思っています。

 

 

バルセロナに立ち寄るのであれば、一見の価値あり

 

僕も、ここ1か月で2回バルセロナに行っています。どちらも目的は演奏会のため。特に6月末にあったカタルーニャ音楽堂でのソコロフのピアノリサイタルは涙ものでした。

先日訪れた際には、有名なモーツァルトのオペラ「魔笛」が、一風変わった演出でリセウ大劇場で上演されるとのことだったので行ってきました。下のビデオでも歌われている「魔笛」のアリアは、ヨーロッパであればだれでも知っているようなものなので、覚えておいて損はないでしょう。


Die Zauberflote (2016/17)

 

基本的にリセウ大劇場では大掛かりな演目が上演されます。オペラやバレエなど。

対して、カタルーニャ音楽堂は舞台面積が狭く、セットを組むことができないので、ピアノリサイタルやアンサンブルなどの小規模な演奏会が開かれることが多いです。

特徴的なのが、カタルーニャ音楽堂ではフラメンコやスパニッシュギターの演奏会も多く開かれているという点です。バルセロナに観光で来て、美しい装飾が施された世界遺産のホールでフラメンコを鑑賞する…スペインに旅行に来て、これ以上贅沢なことが一体あるのでしょうか。。。

 

 

 

問題はチケットの値段

 

いくらクラシック音楽が好き、演奏会が好きと言っても、毎日のように行っていればお金がいくらあっても足りません。誰かに招待される場合以外、チケットの値段は最高50€までと決めています。

演奏会のチケットは値段の幅が広く、座席の場所によって10~300€ほどで売られている場合がほとんどです。このバリエーションの中から50€以下で良い席を探していくことになります。

50€以内だととても良い席は買えません。とても良い席とは、1階席、2階席、ボックス席あたりの事です。

また、最安値の席では音は聞こえるけど舞台が見えないような場所に設置されているので避けるべきです。音楽だけ聞こえればそれでいいという場合は別ですが…

 

 

気を付けるべき2つのポイント

 

したがって、残るは3階、4階、場合によっては5-7階席あたりになるのですが、ここで注意したいのが一番前の列の席を確保するという事です。なぜなら、上の階に行けば行くほど舞台から遠のいてしまいます。そんな状況で最前列以外の席についてしまうと舞台のほとんどが見えません。最前列にいれば、身を少し乗り出せば舞台のほとんどが見えます。また最前列の前には柔らかい手すりなどがあるので、そこに身を預けながら鑑賞することができます。

もう一点、気をつけたい点はなるべく中央寄りの席をとるという事です。劇場の座席は1階以外は半円形に設置されています。半円の中央、つまり舞台正面に位置する席であれば舞台の端から端まで見えますが、半円の端、つまり舞台にほど近い席からはどうしても舞台横の柱などが視界を狭めてしまいます。オペラやバレエは、普通のオーケストラの演奏会とは違い、舞台を端から端まで駆使して上演されます。できるだけ舞台の全体をみたいですよね。

 

 

 

実際の座席表で見てみよう!

 

リセウ大劇場の座席はこんな感じです。

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赤枠で囲まれている部分が、値段が高くなく視界も良好な席です。

その中でも、bantanは青枠内の席をお勧めします。このあたりの最前列であれば、値段は格段に安く、なおかつ舞台もしっかりと見えるからです。

ちなみにこれは、リセウ大劇場だけでなく他の一般的な半円タイプの劇場にも応用できるテクニックです。ただ、劇場によっては視界を遮る柱や照明などの位置がばらばらなので、一概にすべてが全く同じであるとは言えませんが…

 

カタルーニャ音楽堂の舞台の設計は少し特殊です。

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舞台周辺の席が3階席までしかありません。そして後方にとても長く座席が設置されていますが、これはすべて3階席です。したがって、後ろにのびている席の一番後ろからは、舞台上の人物が豆粒くらいにしか見えないでしょう。

ここでのおすすめも赤枠で囲いました。しかし、やはり前列のみをおさえることを勧めます。前回、赤枠内で前から2列目で鑑賞した時は、あまり満足できるようなポジションではありませんでした。

特におすすめは青枠内の最前列です。ここからだと舞台を上からのぞき込む形になりますが、そもそもこの劇場は大きいつくりではないので、比較的舞台から離れていないのです。また、この劇場のよさは何といっても内装の豪華さ。一番上の席からだと、劇場内の内装や照明などを眺めながら、演奏会を鑑賞することができるのです。しかもチケットは一番安いランクのもの。ただし、こちらもなるべく舞台正面に近い場所を選ぶようにしましょう。

 

 

 

実際の舞台の写真と照らし合わせると…

 

こんな感じになります。青枠内が特におすすめの席です。

 

リセウ大劇場

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カタルーニャ音楽堂

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バルセロナに旅行が決まったらサイトをのぞいてみよう

 

チケットは先着順で売れてしまいます。良い席をおさえたければなるべく早く買わなければなりません。ヨーロッパのコンサートシーズンは毎年9~7月で、毎年5月ごろには翌シーズンの公演スケジュールが発表されます。

上の2つの劇場はネットからクレジットカードを使って予約することが可能です。言語もカタラン語とスペイン語以外に英語が用意されています。(残念ながらフランス語はありません…)

 

リセウ大劇場 : Gran Teatre del Liceu

カタルーニャ音楽堂 : Palau de la Música Catalana

 

バルセロナ観光にオペラ鑑賞を組み込むと、旅行がぐっと楽しくなりますよ~^^

予約自体は難しいものではないので、ぜひ試してみてください♪