フランス語作文で点数をとるには┃production écriteで手っ取り早く点数をあげる3つのコツ
フランス語の作文問題って、慣れれば割とかんたんに解くことができる部分なのですが、慣れていないと文章を考えつくのにも精いっぱい。結局時間が足りなくなっていい文章が作れなかった…という事態に陥ってしまう、両極端な設問です。
ただし、リスニングなんかと違って、日本にいてもやればできる部分なので、試験ではぜひ点数をとっていきたいところです。
今回は、フランス語作文を勉強するにあたって押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。
どんなテーマにも柔軟に対応できるように
DELF/DALFやTCFなど、フランス語の試験を受けたことのある人なら大体予想が付くと思いますが、フランス語の作文問題で出されるお題というのは、文量・ジャンルなど、ある程度同じようなものである印象があります。
なので、過去問や問題集などを参照して、どういった形式で問題が出させるかをあらかじめ知ったうえで、それらの問題に柔軟に対応できる回答力を持つことが大切です。回答力とは、すなわち問題意識を常に持つこと、とも言い換えられます。
問題形式は、試験問題集に乗っているので、それを参考にしましょう。
この青い本が、フランスで最もメジャーなDELF対策本です。
これは日ごろからニュースを見たり読んだりすることでトレーニングできるのですが、ただ受け身になってしまってはダメです。
ニュースを見て
↓
自分なりの問題意識を持ち
↓
自ら設定した問題に対して回答を出す(探す)
このプロセスが必要です。
移動の電車内などで、スマートフォンを使って様々な情報を得ることは簡単にできるようになりましたが、それについて問題意識を持たずに情報がスルーしてしまっているのが日本人の特徴ではないでしょうか。フランス人はそこから問題点を発見するのがとても上手なので、フランス語試験も、自ずとその能力を問うものとなります。
コネクターのヴァリエーションは、とにかく豊かに。
作文中、mais.... mais.... mais....といったように、同じ単語を何度も使っていたら、いくら内容のいい文章も読まれなくなってしまいます。フランス人は繰り返しをとても嫌います。
「しかし、でも」という意味を持つ単語にはmais以外にもたくさんあります。これらを適宜使いまわして文章を作り上げることで、読み疲れしない文章を作ることができます。
また、その他のコネクターのヴァリエーションも豊富に準備・使用することで、見た目的にも内容的にもリッチな文章を作ることができます。
それに、個人的にはコネクターの暗記ってそんなに難しくないと思うんですよね。一つ一つを見ると、確かに長くて面倒くさいのですが、いざ暗記に挑むとさほど難しくないはずです。
しかも、コネクターの持ち札が増えることで、自分の表現方法の幅が広がると言いうのも、フランス語力が身についているのが実感できていいですね。
例えば、si, au cas où, à condition queは、すべて「もし~なら」と訳せますが、その表すニュアンスには違いがあります。こういったニュアンスの違いが自分のフランス語で表せるなんて、ちょっとドキドキじゃないですか?
他にも余力があれば、こんなことに気を付けるとよいでしょう。
スペルミス・単語数は要チェック!
この2つは初歩的なチェックで防げる失点です。
まずスペルチェック。動詞の活用や性数一致のミスはなるべくなくすように日ごろからトレーニングしましょう。特に、CODとparticipe passéの性数一致、助動詞êtreを使った時のparticipe passéの性数一致は見落としがちなので、要チェックです。
また、文章の態を変えない範囲であれば、記憶があいまいな動詞の活用を使うより、自信の持てる活用形の動詞を使うという判断もありだと思います。
単語数には、大体の場合制限がありますが、指定単語数±5%以内で終わらせるようにしましょう。あまりにも単語数が多い・少ない場合は、そこでも減点されてしまいます。
まぁorthographeって難しいんですけどね。フランス人でも苦手な人が多いくらいです。
でも、こんな知識を頭の片隅に入れておくと、試験本番でも役立つはずです。
おわりに
特に身につけたい能力は、一番最初に紹介した回答力です。
これを身に着けるという事は、フランス語の試験以外の場でも役に立つことがあるからです。
日ごろからフランス的な考えを持つことが、フランス語試験に成功する秘訣かも知れません^^