フランス語の鼻母音。日本人にわかりやすいvoyelles nasalesの発音の仕方
フランス語の難しいところって「発音」だと思います。
フランス語を勉強し始めて最初に出会う関門は、きっと鼻母音(voyelles nasales)でしょう。
mokuji
- 鼻母音(voyelles nasales)とは?
- フランス語の鼻母音は日本人にとって区別しづらい!
- 鼻母音を出す時は"口の形"と「音」を意識して!
- 口の形と、口から出そうとする音を別々に考えるようにしてください
- 本当はもうちょっと細かいです
- 一つだけ、+αで気を付けるべき鼻母音の発音
- 後はネイティブの音を聞いて真似るのみ
- フランス語には日本語にない音がたくさん!
鼻母音(voyelles nasales)とは?
鼻母音と聞いて,皆さんは何を連想するでしょうか? 鼻母音とは文字どおり鼻の母音ですから,当然ながらその音は鼻に深く関係してきます。手っ取り早く言えば,音を鼻にかける母音ということです。そう,ここまで言えば何となく連想がつくでしょう。昼間からやたらと「アン」とか「オン」とかいう,フランス語特有のあの甘ったるい音,これこそが鼻母音なのです。
何という秀逸な説明文!
フランス語ってセクシー!と思う人は、この鼻母音たちに耳をやられているんですね。
ここで言われているとおり、鼻母音とは鼻にかかった音の母音+"ン"の音の組み合わせです。
4種類ありまして、カタカナ表記で書くとアン[ã]アン[õ]アン[ɛ̃]アン[œ̃]と、すべて同じになってしまうんですが、実は4つとも少しづつ違う音なのです。
フランス語の鼻母音は日本人にとって区別しづらい!
日本語の中でも鼻母音は登場するのですが、フランス語のように発音の一種類と特定されているわけではなく、日常意識する音でもないので、いざ鼻母音だけ発音しようとしても日本人にとってはなかなか難しいのです。
でも、日本人の口でも簡単に出せる音だから、大丈夫。
今回は僕おススメの発音方法を紹介します。
10秒で鼻母音を出せるようになっちゃうお手軽の方法ですよ^^
鼻母音を出す時は"口の形"と「音」を意識して!
[ɛ̃]・・・"ア"の口の形で「アン」と発音する
(in, im, ain, aim, ein, eim / yn, ym)
[ã]・・・"オ"の口の形で「アン」と発音する
(an, am, aen, aon / en, em)
[œ̃]・・・"ア"の口の形で「オン」と発音する
[õ]・・・”オ”の口の形で「オン」と発音する
口の形と、口から出そうとする音を別々に考えるようにしてください
なんか奇妙な感じですよね。
口の形は"オ"になってるのに、喉から出そうとする音が「ア」だと、「オ」でも「ア」でもない中間のような音になります。
こんな感じの音がフランス語をしゃべるには必要なのです!
どうでしょう?
これを毎回意識しなくてはいけないなんて…ちょっと気が遠くなりませんか?(笑)
まぁ慣れればコツがつかめてくるので、最初のうちは上の表を頻繁にチェックして、スペルと口の形+音が合っているかチェックするようにしてください。
発音や発音記号はこの本が根強い人気です。
本当はもうちょっと細かいです
実を言うと、上に書いた鼻母音の表では若干不十分なんです。
今回紹介した方法は、口の形を"ア"か"オ"の2種類だけにして簡単にしたんですが、実際は"エ"に近い口の形だったり、"エ・オ寄りのウ"みたいな口の形だったりするんですが。
そして、そういう説明をしている本やサイトを多く見かけるんですが…
はっきりいって、僕のやり方のほうが優れています。
だって、そんな細かい口の形って鼻母音では要求されないんですよ、実生活で。
そんな小さな口の形の差で生まれる発音の誤差なんて、南仏訛りの発音に比べたら些細なもんです。
実際、この僕はこの方法を考え出してフランス語の大学の先生の授業で実践したら、僕の鼻母音の発音はいいとほめられました。
今では、フランス語初心者の人にすすめてるんですけど、その人たちも先生から良い評価をもらっているみたいで嬉しいです。
日本人の発音文化に適した、且つ、覚えやすい発音体系なんです。
一つだけ、+αで気を付けるべき鼻母音の発音
上の表通りに発音してもらえれば特に問題ないんですけど、一つだけ+αで気を付けるだけのゆとりがあるなら[ɛ̃]の音に注意してください。
[ɛ̃]・・・"ア"の口の形で「アン」と発音する
と書きましたが、笑顔の"ア"の口の形が理想です。
若干"エ"に近いのかな…
でも、"笑顔のア"って覚えてください。
そうすれば、この発音のたびに表情が明るくなって印象が良いでしょ^^
後はネイティブの音を聞いて真似るのみ
これを読んで発音できる気になってはいけません。
まだあなたの発音は不十分です。
僕は、音を作る口のメカニズムを文字であらわしただけなので、実際の音はネイティブの発音を聞いて真似るようにしてください。
幸いなことに、フランス語はスペルと発音が対応しています。
(英語みたいにaがいくつもの音になることがない)
リスニング教材のスクリプトを見てan,in,en...といった者をマークして音源を聞くと、鼻母音の個所を集中して聞き取れると思います。
フランス語には日本語にない音がたくさん!
鼻母音もその一つなので、最初のうちは難しいと思いますが、慣れてしまえば簡単です。
すくなくとも、鼻母音母性でコミュニケーションが取れなかった…という話は聞かないので、そこまで苦労しなくともマスターできてしまうものです。
フランス語には他にまだまだ厄介な発音がありますよ~^^